1983年春にゴールデン(普通のポトス)の出荷中に 白い斑(模様)が入った葉っぱ🌿を発見して、この中から白地に緑色と黄色が バランス良く散りばめられた物を“パステルシャワー”と名付け、増殖しました。
ゴールデンの枝変わり パステルシャワーは、斑入りに かなりバラつきが多く、先祖返りする物が続出して 完全な品種とは言えませんでした。

元のゴールデンに先祖返りする物が多い中、ひときわ黄色の部分が多く 発色が良い個体が出現しました。

これを挿し木して様子を見たところ、連続して特徴が現れたので“フラッシュ”という名前を付けて 種苗登録を申請しました。

しかし、同様の名称の物があるらしく、農水省から 名称の変更をするように補正命令が届き、“バレンシア”に命令変更しました。

まだこの頃は ポトスの出願をする人はおらず、審査の基準となる特性表が無かったので とりあえず、ゴールデンとの違いを箇条書きして仮申請をしました。

この後、東京農業大学の教授故樋口春三先生が中心となって、ポトスの特性表を 完成してくださいました。今、こうしてポトスの育種ができるのも 先生のお陰だと感謝しております。

これに従って再申請をし、平成5年3月17日に 日本初の登録品種(第3478号)の“バレンシア”が誕生しました。