彼女の名前はテル 実はこのストーリーシリーズのメインキャストなんだが どうもそう思われてないふしがある 改めて紹介しよう 歳は24歳 性格は短気で初見の人や物は 取り敢えず拒絶する傾向がある  しかし一度心を許した相手にはトコトン優しく 面倒見もいいと言う  極端な一面を持つ   子供の頃にいた施設での実験により 特殊な能力を開花させたが 反面 体にダメージを負ってしまっている

 

テル 子供期  妹

 

実は私と妹の間には血縁がない  これから記す話しは 今から12年前 私が12歳  妹が3歳で初めて出会った時の 始まりの物語

 

 

この子は私がいた施設に後から入って来た子で  表情が全くなく  大きくて汚いヌイグルミを背負って  いつも手を握っていた  そしてその握った手を  しょっちゅう口にあてていた    その姿を見た時  私は

⦅なんてカワイイ子だろう この子が笑ったら もっとカワイイんだろうな 笑った顔が見たい⦆  そう思った   だけど 心の傷はかなり深いらしく  笑うどころか声も出さない

 

 

私達は孤児だ   家族も日常も全て敵に奪われた  この子の心は 今も暗闇の中に閉ざされている   私が助けなきゃ  なんとかしないと この子の心がダメになっちゃう

 

 

私には人の精神に接触出来る能力がある  対象の体に直に触れる事で 心の中が覗けるのだ  この子は燃えている暗い部屋の中で ずっと一人で泣いていた   私は自分の体をイメージとして この子の心に送り込んだ

 

 

「こっちに来て ここにいちゃダメ 私と 一緒に来て」  何回も呼びかけるけど  なかなか声が届かない   部屋の手前には 深層結界と言う壁があって  それを超えると この子の心理に引き込まれて  私も戻って来れなくなる  これ以上は近付けない

 

 

更に叫び続けた 

[ こっちを見て  私を見て! ここは危ない  早く逃げよう! ]  何度も叫んだ 声よ届け  届け 

届け   お願い! 

すると 漸く気付いてくれた            「だれ?どこ?」           届いた! 

「ここだよ! こっちに来て  おネェチャンと一緒に帰ろう! 」 

「うん」  すぐに立ち上がって走り寄って来てくれた  手を伸ばして 必死で掴んで 思い切り引き寄せた

 

 

その瞬間 光に包まれ  この子と私は戻って来た  嬉しかった  離したくなかった 

[ 良かった  良かった  戻って来れたね  これからはずっと一緒だよ ] 

[ うん  うぇ~ん うわ〜ぁ (ノД`)・゜・。]   抱き合って暫く二人して泣いた 

その時 この先も この子をずっと守って行こうと思った   本当の姉になろうと決めた 

 

これが私達  姉妹の始まりの物語りだよ

 

 

あの後 妹との間には色々な事があった  でも今はこうして一緒に幸せに暮らせている 

これからも  家族の存在に感謝して 生きて行こうと思う