テル
レイ
リガトーニ
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カッペじい
ジン
コンキリエ
朝になると レイとリガトーニが忙しそうにしていた
「どうしたんだレイ 何かあったのか?」
飲み過ぎで 頭が痛いテルが眠そうな顔で聞いた
「私は大役が終ったので 一旦帰る事にしたのだ 仕事も大分溜まっていると思うのでな」
「帰るって 一人じゃ無理だろ?」
「その為のリガ君なのだぞ」
「へ?リガ君も一緒なのか?マオしーは いいって言ってた?」
「あぁ 前々から話しはしておいたのだぞ 一週間の約束なのだが 取り敢えず大丈夫だろう」
「そうか じやあまぁ 気を付けて帰れよ 私は寝るわ ファ~(=Д=)」
「飲み過ぎではないのか じゃあまたなのだぞ」
レイ達が帰り テルとジンの修行も更に上の段階に進んでいた
「さてジンよ お主も力の覚醒と解除が 瞬時に出来るようになったの では次の段階じゃ
次は力の放出量を自由にコントロール出来るようにせねばならん まずは出来る限り 小さく撃ってみよ」
「はい こうですか?」
ギュンッ と一瞬で覚醒状態になると 人差し指を前に出し パンッと雷光弾を撃った
撃った衝撃で 太い木が倒れた
「う~む それでは強過ぎじゃ ほれ この板に指が通る位の穴を開けてみよ」
カッペじいが持っている 板を撃つと 拳位の穴が空いた 何枚か撃つと やっと指位の大きさになった
「よしよし 中々飲み込みが早いのぅ では次はこれじゃ」
バラバラっと100枚程の板が落ちた
「この板一枚には 様々な大きさの円が描いてあるでの その大きさの通りに撃ち抜くのじゃ」
「ぇえー こんなにいっぱい撃つんですか? 腹減るなぁ」
「ホッホッホ 腹くらい減って当然じゃ わしはあっちで休んでおるので 励むのじゃぞ」
「はいはい いつものこってですね…」
50枚程撃つと 思い通りに撃てるようになった
「師匠 出来るようになりました もういいですか?」
「なんじゃと もう出来たじゃと? ふ~む 本当じゃの ならばこの段階では最後の課題じゃ この岩に この大きさの穴を貫通させてみい」
カッペじいは直径2メートル程の岩に 500円玉位のしるしを付けた
「う~ん…粉砕じゃダメなんですよね?」
「ダメに決まっとるじゃろ 耳にピアスの穴空けようとしたら 顔全部無くなったみたいなもんじゃぞ」
「例え方(^_^;)」
ジンは集中した
「穴は小さく 威力は大きく 穴は小さく 威力は大きく」
指先に雷光が集まり凄い光を発した ズッパーン 岩に スポッと穴が空いた 穴径も ピッタリ500円玉サイズ
「見事じゃ!未だかつて ここまで早く正確に出来た弟子はおらんかった お前には才能があるの よし 決めたのじゃ これからはわしの後継ぎとして ビシビシしごくからの」
「えーーー!後継ぎって 僕ずっとここにいる訳じゃないんですけど てかもう僕的には 目標達成なんですけど(・・;)」
「いやいや お前にはまだまだ可能性があるでの このまま帰す訳にはいかんのじゃ」
「僕 そんな才能ないですから それにテルさんにも相談しないとf(^_^;」
その頃テルは 気量の調節も身に付いて来て コンキリエとの模擬戦闘も更に熱を帯びていた
「おめぇも やっとおらの動きに付いて来れるようになっただな」
「でも まだ勝てねぇです」
「そりゃ当たりめぇだべ おらに勝つには100年早ぇだ」
「100年かぁ 先生って何歳なんだべ?」
「今の聞き方はいかったな おらは見た目よりわけぇだど まだ180歳だ」
「いや 見た目の方が若いんだけど じゃあ100年以上は戦ってる訳でやんすか?」
「また変な喋り方になったな んだな 150年は戦ってるだかな」
「どうりで 勝てない訳だ それより 魔族の人って 何歳で成人なんだべか」
「今のもいかったな おら達は 18歳で成人だな」
(注)人間界では二十歳を成人とします
「えっ 私達より早く大人になるのに 遥かに長生きって 何だか理不尽だっちゃねー」
「おめぇ わざと変な喋り方してねーだか?理不尽て言われても そうなんだから仕方ねぇべさ」
「ところで先生は 何でカッペじいの弟子になったのかえ~?」
「完全にわざとだべ また唐突な質問するもんだな ちっとなげぇ話しになるだが いいだか?」
「あっ じゃあいいや 別にそこまで興味ないしw」
「何だおめぇ 折角人が喋る気になってるだに 興味ねぇってか なら最初から聞くんでねぇ!」
このようなやり取りは 全て模擬戦闘の 激しい動きの中で やっているのである でも日によっては ずっと黙ったままの時もある
今日は二人共機嫌がいいのだろう 二時間程闘った後 休憩していると ジンが走って来た
「あぁ 丁度休憩中だったんですね 良かった」
「どうしたジン 急ぎの用事か?」
「いや実は カッペ師匠に後継ぎになれって言われちゃって 困ったなと思って 相談に(^_^;)」
即座にコンキリエが
「なんだって!? お師匠様が おめぇみてぇな童子を後継ぎにするってぇのか?冗談だべ」
「冗談なんですかねぇ でも このまま帰す訳には行かないって言われたんですけどf(^_^;」
「んなら 本当かどうか おらが確かめて来てやるだ」
立ち上がると スッといなくなった
「先生も気が早いなw でも 何でそんな話しになったの?」
「板とか 岩とかに 色々な大きさの穴を空けてたら お前には才能があるとかって話しになって」
カッペじいの所に来たコンキリエ 早速疑問をぶつけてみた
「お師匠様 あのジンとか言うわらしが お師匠様の後継ぎって話しは 本当なんだべか?」
「うむ 本当じゃ お前には奴の才能が分からんとみえるの」
「分からねぇです 平凡なわらしにしか見えねぇもんで」
「わしも最初は分からんかっのじゃが 覚醒が自分の意思で出来るようになってからは 類い希な才能を感じたのじゃ 逸材やもしれん」
「それを見て 後継ぎにと思われたんだべか」
「そうじゃ あれを黙って 見逃す訳にはいかんのでな」
「だどもお師匠様 奴は魔族じゃねぇだで ずっとここにいる訳じゃねぇですだが それでもいいんだべか」
カッペじいは 自分の思いを コンキリエに話した
「わしはのぉ 欲しかったんじゃよ 真にわしの意思全てを引き継いでくれる者を 未だかつて弟子の中に その才能を持ち合わせる者は 残念ながらおらんかったのじゃ
わしもこの先そう長くは生きられぬ 今後またあれ程の才能を持った者に 出会える事はないじゃろう たとえ魔族でなくとも 魔界でなくとも 引き継いでくれる者さえおれば わしの意思は生き続けるはずじゃ それがわしの 悲願だったのじゃよ」
「そうですたか そこまでのお考えなら おらは何も言わねぇですだ それより 不甲斐ない弟子で申し訳ねかったです
おら達がもっとしっかりしてれば その意思を引き継げたはずだっただに」
「なんの 案ずる事はないのじゃ わしの意思は 技としてお前達に受け継いでもらった この魔界でも無くなる訳ではないでのぅ これからも精進してくれれば それで満足じゃ」
「…お師匠様 ありがとうございますだ 一生かけて精進しますだ」 うっすらと目に涙を浮かべて誓ったコンキリエ
さすがは魔王に大師匠と呼ばれるだけはあるね カッペリーニ いや ってかカッペじいって ただのエロじじいじゃなかったのね!テル達の所に戻って来たコンキリエ
「先生 どうでした?やっぱり冗談だったんだべか」
「いんや お師匠様は大真面目だっただ 童子ジンの才能に惚れ込んだみてぇだ んだで おらからもおねげぇするだ お師匠様の後継ぎになってくれねぇだか」
「だから 僕にはそんな才能ないですってば(^_^;)」
「バカこくでねぇ おめぇ達は知らねぇと思うけんど おらのお師匠様は すんげぇ人なんだど 元は この魔界一の戦士だっただ
弟子の数だって100人は下らねぇ そんなすんげぇお師匠様が 類い希な才能があるって言ってんだかんな 間違いねぇべさ」
「テルさん どうしたらいいと思います?(^_^;)」
「それは ジンが自分で決めるしかないと思うよ じっくり考えて やりたければやればいいし 嫌だと思ったら 逃げるしかない でもどっちに決めたとしても 私はジンのそばにいるからね(^.^)」
「テルさん (///ω///) 分かりました 良く考えてみます 時間を下さい」
「付け加えておくだども お師匠様は 一生ここにいて欲しい訳じゃねぇそうだ どこにいても 自分の意思は 受け継いだ者の中で生き続ける そうお考えなんだと」
「受け継いだ者の中で生き続ける か あのじいちゃんにしては いい事言うな ところで 先生はカッペのじいちゃんに 変な事された事はねぇんだべか?」
「カッペのじいちゃんでねくて お師匠様って呼ぶだ 変な事って どんな事だべ?」
「やらしい事だべ お尻触るとか」
「いんや 手取り足取り教えてもらっただが そんなこたぁ いっぺんもされた事ねぇだ だいたい お師匠様は そんな事する人じゃねぇだ」
「いやいや 私は触られまくったでな お師匠様じゃなくて ただのエロじじいとしか思えないんだっぺ」
「何言ってるだ んなはずねぇべさ」
ここからまた模擬?いや 普通に戦闘に突入
「そんなら先生は 女として見てもらってねぇだな」
「あたりめぇだ 師匠と弟子に 男も女もねぇだ」
「そう言う事でねー あのじじいは 女と見れば誰かれかまわず 手ぇ出してくんだ」
「バカこくでねぇ おめぇにお師匠様の何がわかんだ?」
「分かってねぇのは先生の方なんだべ 今度コッソリ後付けて よぐ観察して見たら分かるってもんだ」
激しいやり取りの中 テルはコンキリエの訛りをマスターしたようだ 暫く様子を見ていたジンは
「ハァ (ーдー)=3 僕も修行に戻ろ」
カッペじいの所に戻って来たジン
「師匠 後継ぎの話しは じっくり考える時間を下さい」
「うむ 考えるのは構わん じゃが 後継ぎの為の修行は すぐに始めるからの」
「えー ひと通り終るまで 普通の修行にしましょうよ(^_^;)」
「いや 始めるなら早い方がいいでな 早速今日から実戦で修行じゃ 狂暴な魔物を狩りに行くでな 油断しとると 命はないと思うがよいぞ」
「ぇえー 後継ぎの話し 断ろうかなー」
「ならば今までの修行代として 対価をもらわんといかんの あの娘っ子を わしに譲ってもらおうかの」
「えっ!テルさんを? 何言ってんだよこのエロじじい おかしな事言ってると チ○チ○引っこ抜くぞ!」
一気に覚醒したジン カッペじいの股間を掴もうとした瞬間 逆にその手を掴まれ
「ホッホッ かかりおったの このまま連れて行ってやるわい」 シュンッ! 何処かへ連れ去られてしまった




