登場人物
スー
アルデンテ
ミナ
テル
レイ
ジン
リングイネ
リガトーニ
ノエ
ミナ達が市場から戻り お城に入ろうとすると アルデンテがスーにだけ聞こえるように 話しかけてきた
「スー殿 おいらは お城の中には入れねーんです どういたしやしょう」
「え~ なんで入れないの?」
「ちゃんとした許可なしに入ろうとすると 弾き返されて 火傷するんでさ」
「それは怖いね 分かった 後で何とか話しつけるから 市場のあたりにいて」
「承知しやした でもあんまり待たされると 盗みかなんかしねーと おいら餓死しちまうんで 頼むっすよ」
「あっうん 分かったよ」『そうか~ お金が無いと食べ物も買えないか〜 どうしようかな〜』
スーは悩んだ 便利な手下はいいが 対価も必要なのだ
『お城の中で 何か出来ないか ノエちーに相談してみよ~』
その日の昼は テル達三人も戻って来て 人間界メンバーが揃ってお昼を食べる事になった
「おー!ミナ スー 来てたのか 良かった これでまともな飯が食える("⌒∇⌒")」
テルが歓喜の声をあげた
「あっネェチャン元気だった? 取り敢えず お昼は持って来たおにぎりだけどね」
「まぁなんとかな(^_^;) おにぎりかぁ!嬉しいなー(´▽`*)」
おにぎりはあまり数がないので 魔界の人達は 一旦おあずけ 食感や味を理解してもらう為 リングイネだけ一緒に食べた
「いやー最高だ!おにぎりをこんなに美味いと思って食べた事なかったよ( ̄¬ ̄)」 とテル
「そうだな おにぎりはずっと非常食のように思っていたのだが 境遇によってはご馳走にもなり得るとは 実に感慨深い」![]()
レイも絶賛だ
「ミナさん 助かりました 僕痩せたでしょ?」
「そうだね ジン君は 少しやつれた感じがするね お待たせしました(^_^;)」
食というのは いかに大切か 皆は身を持って理解したようだ
改めてミナに感謝した方がいいよー そんな中 リングイネは
おにぎりを一口食べた後 ずっとうつむいたままだった
「どうしたの?リングちゃん 何か変だった?」 ミナが聞くと
「イエ 違うんです」 顔を上げたリングイネは 泣いていた
「こんなに美味しい物が
皆さんにとっては普通の食べ物なのですね
私は何という物をお出ししていたのかと思い
申し訳ない気持ちでいっぱいです どうかお許し下さい」![]()
リングイネはそう言うと 涙をポロポロと流して 更に泣き続けた
「いや リングちゃんが悪い訳じゃないんだから
それに 魔術で味覚も改変してもらったし
あれで随分と助かったよ
料理はこれからミナに教わって 上手くなればいいじゃないか(^o^)v」 ナイスフォロー テル
「ありがとうございます
私はその為にミナ様の専属メイドにして頂きました
精一杯頑張りますので よろしくお願いいたします」
リングイネはそう言うと 深々と頭を下げた
なんて素直でいい子なんだろうね(*´ω`)
「私 なんだか緊張して来たよ」
ミナは少しこわばった表情になった
「大丈夫だよ ミナっちはいつも通りに作ればいいんだよ~ 」
「うん そうだね 逆にそれしか出来ないよ じゃあ手始めに 今夜のカレー作り頑張ろうね リングちゃん」 ![]()
「ハイ 頑張ります」 ![]()
笑顔ながら 涙は流れ続けるリングイネであった
「ぉおー 今夜はカレーか 楽しみだなー(*´ω`*)」
テル達は 晩御飯に期待しつつ それぞれの修行に戻って行った ジンは第二段階に進み
力の調整方を学び テルも技に練り込む気量の調節方を徐々につかみ初めていた
レイは相変わらずイチャイチャやりながら 魔力バッテリーの製造に 着手していた
何故レイが魔界でも機材や資材を調達出来たのか
そこにはいかにもな ご都合設定が存在していたのだ!
「なぁリガ君 こちらでも バッテリー開発の為の機材を 何とか入手出来ないものだろうか?」
「どのような物なのか 私がイメーシ出来れば 魔術で出す事は出来ると思います」
「イメージは どうやって伝えればよいのだろう?」
「まず 私の頭に 貴方の頭を着けてもらえますか?
そして出来るだけ強く その物のイメージを思い浮かべて頂ければ 私がそれを感じ取ります」
「それはまたロマンチックな方法なのだな 喜んでくっつけるのだぞ」
おでこをくっつけると
「これでは安定しないな ここは抱き合った方がよいのではないだろうか?」
「そっそうなのですが 逆に集中出来ない気もします(^_^;)」
「そうだろうか?しかし 物は試しだ 一回やってみよう(//ω//)」 レイよ 顔が赤いぞ![]()
そんな事をイチャイチャとやりながらも 上手いこと機材は揃い
レイも次の段階へと進んだのである 恋も進むのであろうか?
スーは リングイネに頼んで ノエに会わせてもらっていた
「珍しいのぅ 我に頼み事とは どんな事なのじゃ?」
「それがね~ 市場でちょっと悪い人を捕まえて~ こらしめて手下にしたんだけど~
お城には入れないって言うし~ どうしたらいいの~?」
「う~ん イマイチ良く分からんが
城の中で何かする事があればと言う事かの?」
「そうそう 何かしてお金をもらわないと~ また悪い事するしかないんだって~」
「ふむ では何か雑用でもやってもらおうかのぉ その代わり
監視はそなたがやるのじゃぞ
見事改心させてみい」
「わ~い ありがとうノエちー」
「しかし 軽く言うたが 悪者を手下にするとは 中々出来ん事じゃがの 初めて会った時も
全く気配を感じなくてビックリしたのじゃが
やはりスーちんは 特別な能力を身に付けておるようじゃの」
「え~ そんな事ないよ~」
「隠してもダメじゃぞ 何か事情でもあるのではないかと ミナっちの前では聞かなかったのじゃが いつも周りに気を配っておるようじゃし
そもそも その身のこなし方が尋常ではない 他の者の目は誤魔化せても 我の目は誤魔化せないのじゃ」
「…そうか~ ノエちーにはバレてたのか~ 事情があって 話せないんだけど
確かに私は特別な訓練を受けて来たんだ~
今はミナっちを守るのが任務なんだけど 一緒にいるのは任務だからじゃないよ~」
「やはりのぅ ミナっちは その事を知らんのじゃろぅ?」
「うん 黙ってるのは辛いんだけど〜 任務に関しては 守秘義務あるし 誤解されても困るからさ~」
「でもいつかは話さねばならん時が来るじゃろう 案外もう気付いているかもしれんぞ」
「そうだね~ ミナっちは鋭いからね~」
「あの理解の早さは別格じゃからのぅ 隠し通せるものではないじゃろう
話すなら 早い方がよいかもしれぬぞ」
「うん 考えておくよ だからまだ秘密ね~」
「無論じゃ 我から話す道理はないからの そなた自身で話すべき事案じゃな」
さすがノエ姉ちゃん 的を得ている
「そうだ あのさ~ 城内に入るには許可がいるんでしょ~?」
「無論じゃ 誰でも入れるようでは 危なくて仕方ないからのぅ」
「許可をもらうには どうすればいいの~?」
「体に刻印をつけるのが一番簡単じゃが 例の手下の事じゃな?」
「そう アルデンテって言う 獣人なんだけどさ~
根っから悪い人でもなさそうなんだよね~」
「ふむ ではこれから接見に行こうかの 我が直に見極めて
刻印をつけてやるのじゃ」
「すご~い アルデンテ 喜ぶだろうな~」
市場の近くに来た スーとノエ
「アルデンテ 来てちょうだい」
スーが呼び掛けると
「へい お呼びてしょうか」
と直ぐに姿を表した
「ほぅ お主がアルデンテか 悪人らしいが 改心して 城で働く気はあるのかの?」
アルデンテは怪訝な顔で 暫くノエを見ていたが 急に畏まると
「こっこれは姫様!まさか直接お目にかかれるとは
おいらはスー殿の 下僕でも何でもやると誓った身です
お城で雇ってもらえるんなら
喜んで働きまさー」
「うむ よい返答じゃ スーの期待を裏切らぬよう そして我の顔に泥を塗らぬよう 真面目にしっかり働くのじゃぞ」
「へい!承知致しやした 姫様 スー殿をガツカリさせぬよう
一生懸命働きやす 必ず期待に応えやすので 見ていて下せー」
「私がキッチリ監視してるからね~」
「へい承知いたしやした!
テヘヘ(*´∀`)」
「では 入城許可の刻印を授ける 腕を出すのじゃ」
「はっ! 有り難き幸せ」
アルデンテは右腕を差し出した ノエは持っていた杖の先を 腕にチョンと当てると
「よし これで完了じゃ 後は門番に聞いて スピラーレと言うメイドに会うとよい
話しは通しておくからの では 我はこれで役目に戻るのじゃ
後はスーちんに任せたからの」 そう言うと ノエはお城に戻って行った
「スー殿 ありがとうございやした まさかスー殿が 姫様とお知り合いだなんて
思いもしやせんでした」
「へへ~ん 私はエライのだ さぁ メイドさんに会いに行きましょう」
さてさてスピラーレとはどんなキャラクターにしようか… また悩みの種を増やしてしまった(-_-;)
城の入り口に立っている 門番に聞くと
「ほれ 向こうにいる 明るい髪色のメイドが スピラーレだ」
見ると かなり遠い所に メイドらしき人は見えるが 髪色までは分からない
「あの ずっと向こうにいる メイドさんですか~?」
「あぁそうだ でも手前にいるメイドは違うからな 間違えるなよ」
「え~ まだ向こうにもいるの~?全然見えないんだけど~」








