登場人物
「じゃあこれから洞窟に行ってみる?」
「是非お願いするわぁ」 カフェを出て歩き出すと
「どの辺?ここから遠いのかしら」
「走って1時間てとこかな」
「走る!もう随分と聞かない言葉ね」
「え、魔族の人達って走らないの?」
「走らないわよぉ 魔術で飛べるもの」
「なんでも魔力で出来ちゃうんだねー(^_^;)」
「さぁ あたしに掴まって 飛んで行きましょぉ」
「行き先分かるの?」
「それはあなたが教えてちょうだぁい」 そう言うと一気に上空まで飛び上がった
「うわっ 落ちたら死ぬぞこれ 落ちないんだろうな」
「掴まってれば大丈夫よぉ 離すと落ちるから気を付けて」
「ひー><;」
「どこへ行ったらいいのかしら?」
「どこまで飛べる?」
「目で見えるとこならどこへでも飛べるわよぉ」
「すげぇ 本当はあそこにしようと思ったんだけど あっちの山にしよう」
「ならあの山の上まで行くわね」
「ハイ」 ヒュン! 「着いたわよ」
「えええ! すげぇ これが魔術か 魔術使ってみてー」
「あたしがいる間はどこへでも行けるわよぉ」
「じゃあマオしー あそこの黒く見える窪みのとこに降りて」
「了解よぉ」
「この辺りだよ エネミーが来るかもしれない 気を付けて」 言ってるそばから早速現れた
「マオしー ここで見てて 」 テルはあっという間に10体ほどのエネミーを倒した
「よし これで暫くは大丈夫だろう」
「あら あなた強いのねぇ でも次はあたしにもやらせてちょうだぁい」
「じゃあ次は任せるよw ほら その辺にいっぱいあるのがテドラサイトだよ」
「間違いないわ これ全部魔石よ!夢みたい」
「そこまで喜ばれると 逆にビックリだね (^_^;」
「あたし達の世界では 魔石は数百年に一度位しか発見されないのよ
今の魔石はパワーが落ちて来て 早く次の物を 見つけないといけなかったのだけど
これだけの量があれば十分だわ("⌒∇⌒")」
「じゃあ今回の目的はこれで達成かな?」
「そうね 成果としては十分だけど 折角だからもっと色々見て行きたいわぁ なんかワクワクして来たわよぉ」
「それは良かった じゃあ先に進もう ほら ヘクスカイトもあるよ(´∀`)♪」
「こっ!これは!これはああああ!!!」
「へっ?どしたのマオしー 顔怖いよ(゜ロ゜))」
「まさかこれは極純魔光石? 伝説上の物だとばかり思ってたけど
実在してたなんて この目で見れるなんて 思ってもなかったわ」
「え、極純魔鉱石?そんなに希少な物なの?まぁこっちでも それなりに
希少ではあるけど」
「希少も希少 あたしは文献で見ただけで 実際に見るのは初めてよ 」
「幻のってやつか 何に使う物なの?」
「攻撃に使う魔杖を別次元にまで強化出来る物なのよ
強化された魔杖は 以前魔界にも一つだけ存在してたらしいのだけど
今はどこかに封印されてて 見る事も出来ないのよ」
「これ一個持って行ったら世界が変わる程の物って事か…何だか恐ろしいね」
「そうね 封印されてるって事は そうしないといけない理由があったのかもしれない
迂闊な事は出来ないわね」
「これは一応私が保管しておくよ 必要になったら取りに来てくれれば渡すから」
「ありがとう そうしてちょうだい」
「じゃあこれで今日は帰る?」
「ちょっと待って ここには魔光石 あそこには大魔光石 超魔光石もあるじゃない
これで戦力を大幅に引き上げられるわぁ」 尚もハシャグ魔王 しかし
そこに突然大型のエネミーが現れた!
「うわっ こいつ強いよ 気を付けて!」
「今度はあたしに任せてちょうだぁい」 魔王はそう言うと魔杖を取り出して
詠唱を始めた 魔杖を中心に空気が渦を巻いて 嵐宛らに風が吹いた
「凄い攻撃が来そうだ この辺一帯が吹き飛ぶんじゃないだろうな」
テルは固唾を飲んで身構えた
次の瞬間魔王は気合いを込めて 攻撃を放った 「ハア!」
しかし杖の先からは ボフッと言う音と共に 黒い煙が出ただけだった
「へっ?(゜.゜)」 テルと魔王が唖然としていると エネミーが襲いかかって来た
「危ない!マオしー逃げて!」 魔王は瞬間移動で距離をとった
「どこ見てんだよ!お前の相手は私なんだよ!」 テルは強力な一撃で先手をとった
その後も連続攻撃で攻め続けたが 中型エネミーが次々と現れ 次第にHPを奪われていった
魔王は攻撃が出せなかったショックから抜け出せずに その場に立ち尽くすだけだった
「マオしー!加勢して マオしー!」
魔王はハッと我に帰り 詠唱を必要としない単発攻撃を繰り返したが
中型エネミーを倒すのが精一杯で 大型エネミーにダメージを与える事は出来なかった
「まずい このまま消耗戦になったら私がもたない」 それでもテルは善戦していたが
段差に足を取られて転倒してしまった
「あ”っ!」 敵エネミーが必殺技の構えをとった 絶体絶命の危機
「クッ!これまでか まだ死にたくない ミナ スー レイ もっと一緒にいたかった
もっと… あぁジン ジン…助けて!(>_<") 」
その時 辺り一面に閃光が走り 雷鳴が轟いた ズガーン!バリバリバリバリー!
「ハァー ハァ・・・にしてんだよ…テルさんに 何してんだよ!てめえ!!!」
「ハッ…ジン!」 普段のジンは臆病で 逃げ回ってばかりいるのだが
テルに危機が迫ると覚醒して 実力の何倍もの力を発揮出来るのだ
ただその間の記憶はない
ジンの登場と共に中型エネミーは全て倒されていた
「テルさんは…俺が 守る!ハァァァァ」 ジンの全身に電流が漲り
バチバチと周りに放電し始めた
「行くぞ イッセン!」 ズッパーン! 一瞬で決着はついた
ジンは目を閉じたまま立っていた
「ジン ジン!」 テルに呼ばれて我に帰ると
「ヒィ!このエネミー死んでる? 死んでるよねぇ?テルさんが倒したんでしょう? やっぱり凄いなーテルさんは ふぅー」 そのまま失神してしまった
「おいおい 全くしょうがないなぁ でも大好きだよ」 テルはジンにキスをした
「助かったわね 凄くカッコイイ登場だったけど その人は誰なのぉ?
あなたの大切な人なのかしら」
「こいつはジン 私のパートナーだよ(*´ω`*)」
「そお あなたは今幸せなのね 良かった でもどうしちゃったのかしら
こんなはずない…」 魔王は魔杖を見つめ 深刻な顔をしている
「杖壊れちゃったの? 不発だよね あれ」
「杖が壊れてたとしても 通常威力の攻撃は出るはずよ 不発なんてあり得ないわ」
「まぁ調子悪い時もあるさ レイのとこでブレスレットを解析してもらえば
何か分かるかもしれないよ」
「う~ん…そうね それに頼るしかなさそうね 今回はあたしの不甲斐なさで
あなたを失うところだったわ 本当になんと言ってお詫びしたらいいか…」
「如何に極めし戦士と言えど 慢心あれば勝利なし 油断あれば命もなし
これが私の師匠の口癖だったんだ さっきのは完全に私の失態だよ
マオしーが悪い訳じゃない 気にしなくていいよ」
「…この世界の人達って どうして皆優しいのかしら ノエも感心してたけど
こちらに落ち度があっても 責めたりしないって」
「う~ん 責めないって事もないんだけど 相手次第ってとこかなぁ
マオしーみたいに自分から謝ってこられると 許したくなるんだよね~(^_^;)
逆に何でそんなに素直なの?」
「あたし達の世界では全て上下関係で成り立ってるのよ だから必ずどちらかが非を認める必要があるの それが美徳とされているわ」
「上の者が下の者に謝ったりするの?」
「もちろんよ 下の者は上を敬い尊び 上の者は下を助け育む 信頼が全てよ」
「じゃあ友達みたいに同等って関係はないんだね?」
「ええ ないわ だから不思議な感じがするのよ
どうやって折り合いをつけてるのかしら」
「折り合いがつかなくて 時々喧嘩するけど 仲直り出来るし
お互いに好きな事が言えるからいいんだよ」
「どちらにしても 信頼が大事って事よね」
「そうだね 信頼が無かったら関係は成立しないね」
「友達 少し分かった気がするわ」
「じゃあ一旦戻ろうよ ねぇ マオしーってさー 何かに変身出来たりするの?(*^^*)」
「自分がイメージ出来る物なら出来るわよぉ あたしはあんまり得意じゃないけどねぇ」 「じゃあこれに変身出来る?」 テルは端末の画面を魔王に見せた
「あんまり細かいとこまでは再現出来ないわよぉ」
「出来る範囲でいいよ(o^-')b !」
「大きさはどのくらい?」
「こっからあそこくらい」
「分かったわ じゃあいくわよぉぉぉ」
ボンッ 全長100mの堂々とした龍が現れた
「ぉおおお!凄いよマオしー いいよ!いい!」
「それで どうするの? 一緒に写真でも撮るのかしら?」
「エヘヘ 私さ~子供の頃から龍に乗って空を飛ぶのが夢だったんだよね~(^o^)」
「あらそうだったのぉ じゃあ夢を叶えてあげましょう
背中に乗ってちょうだぁい 取り敢えず高い所を飛び回ればいいかしら?」
「うんうん そうしてー(*´∀`)」
「あ でもその子はどうしましょう」


