唐の国の王様である玄宗皇帝に寵愛されている魅力的な武恵妃でしたが

 

初産の赤ちゃんとは、死に別れとなり…

 

皇室の侍医がどんなに手を尽くしても、長男の生命を助けられず… 

 

神様仏様に、どんなに願っても!

祈っても!

叶えられない‼︎

 

無力という、深い悲しみを、武恵妃は経験したのち…

 

女の子と男の子を授かりました。

 

 

「女性として、国のトップ権力を与えられても、愛するわが子さえ 

守ることができなかった…この私を、 

陛下は二十数年間も私をNo.1に愛して

大切にしてくれた。 

けれども 

そのうち、

ピチピチした、若くて新しい美女へと、いつかは 

心が移る日がくるわ… 

そうなった時の私は、 

それでも生きていけるかしら?

他の妃や、寵姫たちみたいに 

我慢して待つだけの立場になっても、

私は生きてゆけるかしら?

これからさらに年老いて…

濡れなくなって、陛下を受け入れられなくなったりしたならば、 

きっと陛下は私を見捨てるかもね…

年老いた私は

顔も身体も退化して、美女で無くなったりした時には…

陛下に見捨てられて、

その他大勢の姥桜になったりしたら…… 

私はっ

死んだ方がマジだわ‼︎」

 

40代になってからの武恵妃は、だんだん体力と美の衰えを感じると 同時に、 

 

不安と焦燥感にかられるようになってゆきました。 

 

 

つづく 

 

 

〜絶世の美女と言わせ続ける妖魔伝説〜