修正は、欠点を指摘するだけに止まらず、具体的な修正方法を見いだしていく必要がある。

 ・根本原因は何か?
 ・その原因を、どのような順序で修正して
  いくか?

修正作業
(1)目標の確認
 修正目標となる運動の「最終形態」を「明確」にする。学習者(選手)のレベル(習熟位相)に合わせる。学習者(選手)に、示範を示す場合、学習者が観察しているときに、生じる"同時体験"(運動共感)が、誘発されるものを選ぶべきです。

(2)欠点の意識化
 指導者は、学習者(選手)の意識が、欠点(修正部分)に向けられているか確認する。
(3)具体的な修正方法
 指導者の「専門知識」、「運動経験」を使って指導する。
 ・言語指示
 ・身ぶり/手ぶり 等
1)指事語による修正
 運動感覚的に"理解"できるような「言葉」を用いるべきである。

2)シンボル化による修正
 学習者(選手)が、運動を言語化しにくい、出来ない場合に有効である。

(参考文献)
 金子他:運動学講義、大修館書店、1990