こんにちは!『地域で生きるアスペっ子』の津谷てる子です。


 私の生活を支える大きな要となっているのが、支援チームの存在です。


 家族のサポートを一切受けずに一人暮らしをするのは、大変なことです。発達障害を持っていると、その大変さは膨れ上がります。精神の安定や体調管理だけでなく、日々の家事もじわじわと気力と体力を使います。それに加えて、通所や他のスケジュールもあります。


 私が一人暮らしを始めたらばかりの時は、その手応え以上に、「とにかく、大変!!」とばかり思っていましたが、そんな思いをこぼせる相手もいませんでした。


 それでも今、なんとかやれるのは、私の日常生活を手伝ってくれる支援者たちがいるからです。


 何も知らない土地にやってきて、一から支援チームを作ることになった私は、苦労しました。どこにどんな支援者がいるのか、見当がつかなかったので、タウンページを見て『福祉』という名のつくところに、片っ端から電話をかけました。とにかく誰かのサポートを受けなければ、生活が行き詰まってしまうというのがわかっていました。


 最後に電話をかけた場所で、自分には地区担当の保健師さんがいて、サポートを受けられることを初めて知りました。保健師さんとの出会いをきっかけに、ひとりずつ支援者が増えていきました。


 支えてくれる専門家がそろってくると、一人暮らしは軌道にのり安くなります。私の場合、メンバーは、計画相談員、精神保健福祉士、訪問看護師、保健師、病院のケースワーカー、福祉事務所のケースワーカーがそれに当たります。


 ケア会議は圧巻です。普段は別々のところから私を支える人たちが一堂に会するのは豪華なパーティーよりも素晴らしいです。もちろん、何か解決すべき問題があったときに開かれるものですが、支援チームのみんなが顔を会わせる回だと思うと、不謹慎ながら嬉しくなってしまいます。


 これから一人暮らしを始める方は、他人や家族に任せるのではなく、ぜひ自分の手で自分の担当者を探してくださいね。そこから自立は始まるのではないかと感じます。きっと「できた!」と自信につながるでしょう。その時は自分をほめてあげてくださいね。


 また、ご家族は、本人がやることをできるだけ見守ってあげてください。やってあげた方が早いし、感謝されるかもしれません。けれども、ご本人の力を信じてあげてほしいと考えます。自立のチャンスを奪わないよう、手を出すのを我慢して見守り続けてほしいと、私は思います。


今日はここまで。