<離婚のこと(4)> | テルコさん 〜天然86歳との付き合い方〜

テルコさん 〜天然86歳との付き合い方〜

娘です。
母の名前はテルコ。
ワタクシ、母のことをどうしても好きになれません。
日々の苦悩を正直に、そしてあっけらかーんとつづります。

趣味もない、友達もいない、という前夫。デートで連れて行かれたのは、パチンコ屋のパチスロコーナー。

 

この時に打ったのはニューパルサーだったと思う。そうそう、確かにニューパルサーだったよ。(わかる人だけわかる話?)

 

 

 

 

最初はなんだかサッパリわからず、フラグが立ってるかどうかもわからず、「入ってるよ」って言われても目押しも出来ず・・・

 

悔しいよね。

さっそく攻略本を買って研究さ。

 

そしたらね、楽しくなっちゃって・・・

 

結局、デートと言えばパチスロ、というルーチン。

 

 

 

 

よく行ったのが新宿。西武新宿のPePeの前にあったスロット屋。ここでニューパルサー打ってたな。この店、今はもうなくなってると思うけど。

 

そのうち、クランキーコンドルをメインに打つようになってね(これもわかる人にだけわかる話?)、行く店も変わったわね。赤坂のエスパスにはどれだけお世話になったことか・・・

というのも、赤坂エスパスは「各機種設定6が2台」みたいな告知をしていたのよ。クランキーコンドルっていうのは設定判別ができる機種で、つまり、必ず設定6があるとわかっていれば、あとは片っ端から確認していくだけ。だから設定6の台をつかむ確率が大きかったし、逆に空いている台が全て設定5でも6でもない(つまり、いい台は誰かに取られてる)と確定した時点で、打たないという判断も早くできるってわけ。

 

 

 

 

でね、スロット屋に朝7時くらいから並ぶのよ。並んでる間も攻略本でお勉強。10時開店で打ち始める。2人とも黙々と打つ。なんとなくお昼くらいにランチ休憩。基本パチンコ屋のランチ休憩は30分。並ばずにパッと入れてパッと出てきてパッと食べられるところで済ませる。大抵はファーストフードか立ち食いそば。お互いの戦果、他の台の様子などをシェア。また7時頃まで打ち続ける。そして夕食へ行くのだが、そこでも話題はスロット。

 

 

ってことで、1日いっしょにいるようで、ずっと別々にスロットを打ってるし、ランチや夕食の会話はスロットばかり。

 

ホントにね、我ながら呆れちゃうんだけど、離婚した時に「そういえば、2年間付き合った割に、スロット以外の会話ってほとんどしてなかったな。彼のことほとんど何も知らないで結婚しちゃったんだな。」って気づいたのよ。

 

 

 

 

余談ですが、長男を妊娠したとき、お金がなくってね。「どうしよう、出産費用が足りない!!」と。出産一時金って後で支給されるでしょ。病院への支払いが先なのよね。そのお金がない。

 

はい、産前休暇の4週間、ワタクシ毎日スロット打って純利益40万円! 無事に出産費用が払えました!

 

この時にお世話になった機種はエルビス(知ってる人いる??)。通常プレイで中→右→左の変則打ちで、子役も拾える上、最初の中ボタンだけでフラグ判定可能なので、入ったプレイでボーナスが揃えられるという省エネ設計。

 

 

 

最後に前夫とスロットに行ったのはいつだったかなぁ。もしかしたら、わりと離婚寸前まで行ってたかも??

とりあえず、最後は北斗の拳だったのは覚えていますよ。液晶の演出も楽しいし、ボーナス中の曲(『愛をとりもどせ!!』/クリスタルキング、『TOUGH BOY』/TOM★CAT)が最高だったわ〜

 

 

 

 

とにかくね、こんなデートじゃ相手のことなんてわからないわよね。

 

しかもね、彼には友達がいないのよ。人から嫌われるタイプではないけど、好かれるわけでもない。顔は海老蔵さんに超そっくりだけど印象うすいし。

友達がいないとね、何の情報も入らないわよ。

ってか、友達がいない時点で「なにかある」って気づくべきだったわね。

 

 

彼と一緒にいると楽しい!って感じてたけど、それは「彼と一緒」だったからではなく「スロットが楽しかった」だったのね。

 

あぁ、そういうことだったのね。

勘違い、勘違い滝汗

 

 

 

(つづく)