2021.8...


入院中にいつも一緒にいたYさんのお話。


少しずつ回復して

歩けるようになってからは

いつもオリンピックを

共同のテレビの部屋で観戦していました。

ここならテレビの音を出して

観戦出来るし広いテーブルとイスも

あるので本を読んだり電話したり

自由に過ごせます照れ


私の部屋は大部屋でカーテンを閉めて

一日中生活しないといけないので

部屋に居てるとかなり窮屈ですアセアセ


なんか気持ちが暗くなってくるし

昼間でもガチャガチャ物音を立てると

具合が悪くて横になっている

同じ病室の方に申し訳ないなぁ...

という気持ちがあるので

自分の必要なものをトートバッグに

詰め込んで一日中、共同の部屋で

過ごしていましたウインクチョキ


そんな時に私と同じように

一日中オリンピックを観戦している

おばあちゃんがいました。


星Yさんです星


一緒にオリンピックを

一日中観戦してたので

自然と話すようになりました。


 Yさん
「大部屋でカーテン閉めて一日中、

 居てたら気持ちが暗くなるね。

 私、スポーツ大好きやから

 ずっと観てても飽きないわ〜。」


私と全く同じ!!



Yさんは年配の女性でしたが

ゴルフを観たり野球を観たり

とても元気なおばあちゃん。


海外旅行も大好きでたくさんの

国へ遊びに行ったそうです。

ある日の夜、

Yさんの病気の話をしたり

私のこれからの不安などを

話して二人で大泣きしましたえーんタラー


人目を気にせずに大きな声で

二人で泣いた日の夜を忘れません。




あの夜、Yさんは言いました。



「いつか主人とアフリカに行って

 【月の砂漠】を歌おうねって

 約束したけどもうこんな身体じゃ

 行けないね…叶わないね…」

 私
「じゃあ、いつか私がアフリカに

 行ったら【月の砂漠】歌うね。

 Yさんに届いたらいいね。

 だから長生きしてね。」

 Yさん
「ありがとう、ありがとう。」

Yさんは自分の娘みたいに

私の幸せを願っていると

涙ぐんで言ってくれました。

私より一日だけ早く退院していったYさん。


最後にお手紙を残してくれました。










元気かなぁ、また会いたいな。


あの時は本当にありがとうございました。




猫しっぽ生体肝移植ドナーの記録猫あたま