🏫 学校と敵対しないためにできること
〜「先生も、わかってあげたいと思っている」〜
「学校との面談では、まず“うちの子の取扱説明書”を渡すつもりで、いいところを伝えてくださいね」
アトラスでは、保護者の方々にこんなお話をしています。
つい困っていることばかりを話してしまいがちですが、先生も子どもたちの“良いところ”を知りたいはずなんです。
子どもを見る視点が変われば、関わり方も変わる。
そして何より、「この子のことを理解しようとしてくれている」という姿勢は、お母さんにとっても、先生にとっても大きな安心材料になるのです。
さらに、「こんなときにはこうしてほしい」という要望も、丁寧に伝えてみることが大切です。
たとえば、
「注意するときは、みんなの前ではなく、こっそり伝えてもらえるとありがたいです」など。
あるアトラスの生徒のお話です。
授業中、資料集を机の上に出しておかないといけないのに、よく忘れてしまって怒られていた子がいました。
毎回注意されるから、いつもイライラするし、お母さんもイライラ。
私は、先生にはこんなお願いをすることを提案しました。
「資料集を机の上に置くのを忘れてしまっていたら、みんなにわからないように、机を“トントン”と2回たたいてもらえませんか?」
それだけで、その子は「トントン」でスッと立ち上がり、ロッカーに入っている資料集を取りに行けるようになりました。
毎日それを続けるうちに——
「怒られない」ことで、先生が大好きに。
その結果、その授業を頑張るようになり、なんと中学最後の成績は「5」!
「俺、あの先生のこと好きなんだ。俺のこと、ちゃんとわかってるから」
そう言う姿を見て、私は思いました。
いやいや、それ、ちゃんと“仕込んだ”からね!?(笑)
でも、そうやって子どもが前向きに学校と関われるようになることが何より大切なんです。
子どもと学校の関係に、親が「橋渡し役」としてできることはたくさんあります。
学校と敵対しない、むしろ信頼関係を築く。
それは、「この子をわかってほしい」という願いを、伝え方とタイミングで丁寧に届けることなのかもしれません。
お母さん達にアドバイスしていることは、子どもたちが学校に楽しく通えるようにすること!
学校の先生との関係に悩んでいるお子さんがいた時には、
わが子の取説を先生にお伝えするのも良いかもしれません!
