長野・再検査の結果 | ++テルコ日記++

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LEGH(良性)?悪性腺種?
症例が少なく、良性悪性の判断が難しい腫瘍が子宮頚部に見つかり
『子宮温存』か『子宮全摘出』の選択を迫られているテルコの記録日記です。
(※不妊治療の記録も始めました)
これまでの出来事とこれからの経過を気ままに綴っていきます。


病院から帰ってきてなんやかんやしてたら
更新が遅くなってしまいました(´;ω;`)ごめんなさい

 


先日、付き添ってくれる夫と2人で長野へ前日入りし、
再検査の結果を聞きに行ってきました。


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7月10日。

 

夫の仕事が終わり、帰宅したその足ですぐに車に乗り込み長野へ出発。

 

ホテルに到着したのは0時前。
寝不足にならないように急いで就寝したが、
今回もまた緊張でほとんど眠れず、寝不足のまま朝を迎えた。

 


7月11日。

 

心臓バクバクで信○病院へ。


10時前に病院に着き、受付を済ませ、
今日はどれくらい待つかなぁ・・・と思った瞬間、私の受付番号がボードに表示。
病院に到着して10分もしないうちに診察室へ呼ばれてしまった。
えぇ~、まだ心の準備できてない・・・(´;ω;`)

緊張MAX。

 


診察室のドアを開けると、S教授は、「狭くてごめんなさいね~。どうぞどうぞ。」と
緊張でガチガチの私たちを明るく迎え、緊張をほぐしてくれた。
(これは悪い結果じゃないのかも・・・)と、張っていた気が少し緩んだ。

 

そしていよいよ説明が始まった。

 

「こないだの検査の結果ですが・・・細胞と粘液をたくさんのプロの目で見たんだけどね、
 顔つきの悪い細胞はありませんでした。
 で、この細胞がこれからどんどん悪さをするかっていうと、そうでもない。
 ほとんどがおとなしい細胞だったので、しばらく悪くなることはないと思います。

 

 そして、粘液ね。これは胃型粘液、つまり胃の粘液と同じものが出たら
 LEGHってことなんだけど、今回も胃型粘液が検出されたのでLEGHってことです。

 

 で、少しずつ大きくなってきてるってことだけど、今までのMRI画像を見比べてみたら
 今は3.2cm、1年前は約3cm、2年前は約2.7cmだから・・・2年前より5mmくらい大きくなってる。
 でも2年かけて5mmしか大きくなってないから、このペースならしばらく全然問題はないですよ。」

 

 

もうずっとずっと(悪い結果かも・・・もうダメかも・・・)と、悪い方向に考えていたので
真逆の結果を聞いて力が抜け、心の底から安心してちょっと泣きそうになった。

 

が、この時にふと「class Ⅲ 疑陽性」と書かれている検査結果が目に入り、一瞬ギョッとした。


S教授は説明を続けた。

 

「あ、これね、classⅢって書かれてるけど、これは良性とはいえ腫瘍は存在してるから
 classⅢって書かれてるだけです。腫瘍はclassⅢだけど、ガンって事じゃないから大丈夫。
 疑陽性は、悪い細胞は見つかってないけど、こないだと変わってないから疑陽性のままってことね。
 
 MRI画像見たら、腫瘍の中に丸いつぶつぶがいっぱいあるのわかるでしょ?
 これが嚢胞なんだけど、これが悪いものだったらこんなにつぶつぶして見えないの。
 悪いものは、塊のような、これよりもっと霞んだような感じに写るから。
 だから、これは腫瘍の中に嚢胞がたくさんあるっていうだけです。

 

 まぁ、嚢胞と胃型粘液と大きさから見ると、典型的なLEGHって感じだね。」

 


言い切った・・・・・先生、すごい。


私「あの・・・、名古屋の病院で組織診やるかもって言われてるんですけど
  それはどうすればいいですか?」

 

S「うん、組織診はやらなくていいよ。あんなの痛いだけであんまり意味ないからね。
  組織診やるくらいならもう円錐切除やったほうがいいし、その方が確実だから。
 でもあなたは1度円錐切除してるし、今悪い細胞も出てないから、これ以上手術しなくていいですよ。
 それより今、不妊治療してるんだよね?それなら時間もないだろうし、
 これから1年は不妊治療に集中してもらっていいですよ。
 この腫瘍で妊娠しにくくなるってこともないからね。」

 

私「じゃあ、これからはまた不妊治療しながら3か月に1回細胞診してもらえばいいですか?」

 

S「いや、もうこれから1年は不妊治療だけに集中してもらっていいよ。
  LEGHはまた1年後に名古屋でMRIだけ撮って、うちの予約してデータを持って来てもらって
    その時にまたここで細胞診と粘液の検査すればいいよ。
  そのことを名古屋の先生にお手紙書いとくから、先生もそれ読めばわかるようにしておくので。」 


今まで3か月に1度だった経過観察も1年に1度でよくなってしまった・・・ちょっとびっくり。
でもそれだけ大丈夫ということなんだろう。
信頼できる先生に言われたので、まったく不安にはならなかった。

 


もう一つ質問。

 

私「あの、じゃあ、これから不妊治療がんばって、もし妊娠出産できたとして
  もう子どもは産まないってなったら、その時はもう子宮全摘したほうがいいんですか?
  いつかは取ったほうがいいんですよね?」

 

S「いや、まぁ、それはそうなった時に考えればいいけど、悪いものが出なければずっと残しててもいいよ。
  LEGHっていうとね、ほかの病院だとすぐに全摘したがるんだよね。
 それにみんなびっくりしちゃって、セカンドオピニオンでうちにみんな駆け込んでくるの。
 でもうちで診たら、ほとんどは取らなくてもいいものばかりなんだよね。
 
 手術ってね、ほとんどの人は嫌いでやりたがらないんですよ。
 そりゃあ中には「良性でも腫瘍がある事自体イヤだから早く取って欲しい」っていう人もいるけど…
 だから取って欲しいと言われたらこちらも喜んで切りますよ?(笑)
 でも「体にメスを入れるなんて考えられない」っていう人もいるからね。
 ほとんどの人は手術は嫌いだから、無理矢理取るようなことはしないです。
 悪いものが出たら取らなきゃいけないけど、悪くなければ取っても取らなくてもどっちでも大丈夫ですよ。

 

 今後もし悪くなることがあったとしても、それはすぐではないから。
 もしかしたら5年後10年後に急激に大きくなることもあるかもしれないし、
 5年後10年後どうなるのかはまだ誰にもわからないけど
 今すぐにどうこうなることはないから、今は不妊治療をがんばってね。

 

 今日はこれで終わりです。
 他に何か質問はありますか?」

 

私「いえ、大丈夫です・・・本当にありがとうございました。」

 

S「いやー、ここほんとに狭くてごめんね~。名古屋より狭いよね(笑)
  ではお大事にー。」


和やかな雰囲気で終了。
ボーっとしながら診察室を出た。

 


全然大丈夫だった・・・・・
ずっと円錐切除とか全摘とか悪いことばかり考えてたけど、全部やらなくていいんだ・・・
考えてたものを全部ひっくり返されて、しばらくボーっとしてしまった。
これから不妊治療だけ頑張ればいいんだ。
もう不安な日々を過ごさなくていいんだ。

やったぁ・・・・やったーーーーー爆  笑!!!!!


嬉しくて嬉しくて、横にいる夫の顔を見たら、夫は少し泣いていた。

 

「S先生すげぇな・・・包容力がすごいわ・・・
  ほんとに良かった。良かったな。」

 

安心して泣いている夫を見て、私も泣いた。

 

 

 

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という事で、ひとまず良い結果だったので、泣きそうなくらいホッとしました。


次は1年後。
来年の5月にMRIを撮って、また長野に行く予定です。

 

病気は完全に解決したわけではないけれど、
大きな不安が消えて心が楽になったし、
諦めかけた妊娠のチャンスももう一度もらえたので
これからしばらくは不妊治療をがんばりたいと思います。


赤ちゃん、いつでも帰っておいでーーー!!!
待ってるよーーー(^ω^)!!!!!

 

 

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5月に疑陽性という結果が出てから長野に行くまでの2か月間、
たった2か月だったけど、その間の不妊治療も中断することになり、
毎日毎日恐怖と不安に押しつぶされそうで本当にしんどかったです。

 

名古屋の先生は毎回不安になるような事しか言わなかったので不安は膨らむばかりだったけど
S教授はとても優しくわかりやすい説明で「大丈夫」と言ってくれて、とても救われました。

 

やっぱり、長野の信○病院に行って本当に本当に良かったです。

 


当たり前の事だけど、先生の言う事って患者にとってはすごく大事で、
先生の発言によってこちらのモチベーションや気持ちが左右されてしまうので
やっぱり病院選び(先生選び?)はとても大切な事だと思いました。

不安を煽るような病院は、良いものも悪くなってしまうし、
今回の件で、病気は身体だけでなく、心も蝕むものなんだと感じたので
病院探しなどで悩んでいる方がいたら、是非、信○病院をおススメしたいです。


同じ病気で苦しんでいる方に、少しでも良い病院、
自分の納得できる病院が見つかるように願っています。

 

 

長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。