ケーブルのエージングは必要? | ステレオマンのつぶやき

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ケーブルに、エージングは必要か 否か

「当ったり前田のクラッカーじゃん」
最初と、時間が経過した時は、明らかに音が違う
と、断定する人。

と、

ケーブルに、エージングは必要ない
電流を流すことによる、伝導特性に対するエージング効果は期待出来ない。
と断定される方がいる。


エージング効果は無い、つまり音は変わらないと言う方は、物理的に頭の良い方が多い。
…みたい。
『エージングで音が良くなった、と言うのは心理効果に他ならない。
高価なものに変えたときには、良くなってほしいという強いバイアスがかかるのでそれに応えていくのではないでしょうか?つまり、脳のエージング効果の方が大きいのでは?』

と、いう意見。

脳のエージング…
アハハハーうまいこと言うなあ~


ステマンの、これまでのオーディオ経験から、

ケーブルは、エージングによって音が変わる(良くなる)

と断定する。


が…しかし…脳のエージングだろうか…(爆笑)
バイアスが働いて、そう感じるのだろうか?

と、不安になる。
なにも、不安になる必要はないと思うが(爆)


「ヨーシ それならば実験たい!(博多弁)」
と、最近買った

ACROLINK 8N-A2080Ⅲ Evolution XLR

これで試してみよう。



私、「ステレオマン」と宣っているのだから、この件に関して、自分なりの結論を導き出す、運命がある。

それをしないと、ステレオマンの名が廃る!



ならばと、
イメージ 1
ACROLINK 8N-A2080Ⅲ Evolution (エヴォリューション) XLR 1.0m
を、この実験のために、もう1本買った(もう、やけくそたい!これも博多弁)


この通り、送ってきたばかりの新品。
イメージ 2

プラグには、ビニールが被っています。
被っていない奴が、数日前に買った物
種も仕掛けもありません。
お金も有りません(爆)
ステマンにも、研究費を補助して欲しかー(自爆)



1本のケーブルだと、時間の経過と共に、最初の音を忘れたり、自己バイアスが働くことは、予想される。
ならば、同一商品で、若干使用した物と、新品を聴き較べれば、その差、つまり、エージングの効果が明らかに分かるじゃないの、という考えから、本企画を立ち上げた。
誰も、賛同は無かったが…当然…勝手に一人で思いついて…やったのだから(爆)



実験に先立ち、アクロリンクにまた電話してお尋ねした。

「ACROLINK 8N-A2080Ⅲ Evolutionのエージングの時間はどのくらい必要なんですか?」

回答「だいたい50~100時間です」

すんなりと、エージングが必要、つまりエージングで本領を発揮する旨の回答だった。
しかし、50~100時間ってずいぶん間隔があるのが、ちょっと引っかかるが…
まあ~良いか(笑)



先着のケーブルの、エージング時間(通電)は、
40時間くらいかなあ

少ない分は、良いだろう。




で、実験開始。


使用したCD及び曲は
井筒香奈江『時のまにまに2』の「この空を飛べたら」
この曲、ヴォーカルとアコギだけの録音であるので、実に分かりやすい。



「ステマンは、実験結果は、いかなる結果になろうとも、正直に報告する事を、ここに宣誓いたします」(アホ)




〇 まず、先着のケーブルを、DAC~プリアンプ(C-2820)間に使用して試聴

『エエ音や~』
ACROLINK 8N-A2080Ⅲ Evolutionのポテンシャルは凄い

これを聴いても、最初と較べ、良くなっていると思うのだが…



〇 次に、到着したばかりの新品の、プラグのビニールを剥いて、DAC~プリ間に交換

試聴…

結果「全然、音が違います。悪い音です」

・ 音に、潤いが無い。乾燥したように聴こえる。
・ ヴォーカルの輪郭、いわゆるフォーカスがぼやけている。
・ 広がり、奥行き感等、音場感が全く再現しきれていない。
・ 子音が、きつい。
・ 高音がきついとも表現出来るし、低音の出方が鈍い。 

等が、一聴して聴き取れる。



〇 今一度、ケーブルを交換して、再試聴。

結果は明らかダ~。

細かく言うと、新品は子音がキツイと言ったが、
新品は 「シー」
とだけ聴こえるが、エージングが進んだケーブルは
「シィー」と、母音のニュアンスが聴きとれる。
つまり、繊細に木目細かい声として、聴きとれる。
音楽性に溢れた音になっている。


アコースティック・ギターの音色も同じである。
弦の音色の表現が、明らかに違うのだ。

ヴォーカルとギターの実在感、音場感、透明感等を実にナマナマしく再現する。




以上の実験から、

『エージングで、ケーブルの音は良くなる』

と、いう結果が導き出された。




只、これは口幅ったい言い方だが、全ての人が、この違いが分かるかと言えば…
何ともな~と思う(笑)

オーディオを趣味としている人であれば、当然全ての人が違いを聴き分ける事は可能だと思うが。



エージングしたところで、その前も後も、導体の物理特性は、測定しても何の変化は無いと思われる。


だから、物理特性に詳しい方でも、オーディオに携わっていない人は、おそらく聴こえ方の違いは、聴き分けられないのじゃないかなあ…と思っちゃう。


もし、一緒に聴けば「ほーら、何にも変わらないでしょう」
と、言うでしょうね。


普通の人も…おそらく、ワッカンナイだろうなあ~(笑)




だから、ステマンが導き出した、エージングに関する説は、


エージングで、音は良くなる!
(但し、オーディオ・マニアに限る)

となる。


以上、実験終了。
(今回の実験は費用がかさんだぞー自爆)