息子は変わらず元気です
実はわたしは、つかの間の妊婦生活ののちに先日、自然流産でお空に還っていく小さな命をお見送りしました。
妊娠に気付いたのは、痛いくらいの胸の張りとと眠気、匂いに敏感になったことで、助産師でありながら流産になる場合の妊娠でもこんなにも体の変化があることを初めて知ることができました。
最初の診察は迷わず大好きな元職場へ行きました。
ものすごく初期に妊娠に気づいたので、妊婦生活を2週間ほど送ったあと検診に行き6周目に受診しましたが、胎嚢のみで心拍が確認できず
その2.3日後から出血し始めて早朝のトイレで鮮血の出血があり、午前中に近くの医院に行きました。
その時7週3日でしたが5週相当の胎嚢と、やはり心拍は確認できず、このまま自然に流産という形になると思います、と確認してもらったあと、本当にその後一時間半ほどで自然と出てきてくれました。
夫は診察の結果を聞いて仕事中なのに家に駆けつけてくれていて、わたしはあちこち用事を済ませて帰宅しトイレをガマンしていたので帰ってトイレに行ったらすぐ、というタイミングでした。
胎嚢ははっきりと確認できず膜のみわかるくらいでしたが
思わず夫に見せると
夫は「ありがとうね」と優しく語りかけてくれました。
妊娠がわかったとき、素直に嬉しい気持ちと、ずっと授かりたいと思いながらも正直、本当にこの人で良かったのかな、と悩む気持ちもありました。
息子のことを本当に可愛がってくれて、嫌がらずどんなお世話や家事もしてくれて、有難いなと思う反面、借金のこともあったり、夫の優しさも信用しきれない気持ちで過ごしていました。
でも今回のことで
妊娠がわかって、わたしが検診は元職場に行きたいと言ったときも本やDVDをみたり色々と自分なりに調べて、わたしの言うとおりここしかないね、と賛同してくれて、どうしても一緒に行きたいと休みを取ってくれて、
自然流産になった当日もわざわざ職場から駆けつけてくれて
最初にわたしの顔をみたときの夫の、
悲しさと優しさとわたしへの労りの気持ちが混ざったような、思わず涙が溢れてしまっている夫の作り笑顔をみたときに
この人で良かったんだ
赤ちゃんが気づかせてくれたんだな
と素直に思えました。
流産はあのときこうしていたら、と悔やまれる方もいますが、気をつけていたら流産にならないということではなく、もともとそのように短い寿命の赤ちゃんをある一定の割合で授かることになっている、とわたしは認識しています。
元職場で流産の診察に立ち会ったときには「赤ちゃんは寿命を全うして、満足してお空に還っていったんですよ」とお伝えしていました。
実際に経験してみても、その感覚に違和感なく残念とかダメだった、とかというよりもむしろ、無事に送り出せた達成感のほうが強かったように思います。
この小さな命の経験を忘れることなく日々大事に過ごしていきたいと思います
夫はますます息子が可愛くなった、と息子が寝たあとも7歳息子の動画を見ては「かわい〜」と言ってニヤニヤしています