今回は「勉強が楽しくない」「勉強が嫌い」という方へお伝えする勉強のやり方について書いていこうと思います。
先に短くまとめておきますので、時間がない方、特筆して読みたい箇所が絞られている方は、ここを読んで次の記事、ほかの記事を探すことをおススメします。
短時間で読める今回のまとめ
1.勉強とは:努力して何かを習得すること
2.勉強にはエネルギーが必要:エネルギーとは興味
3.興味を見出す方法:「なぜ(how)」「なに(what)」を考える
具体的には①原理原則②因果関係の成立について着目することで興味が湧いてくる。
1.勉強ってなに?
はじめに勉強って何なのか、話していこうと思います。
勉強とは次のような意味で定義されています。
「勉強」
1 学問や技芸などを学ぶこと。「徹夜で 勉強 する」「音楽を 勉強 する」
2 物事に精を出すこと。努力すること。
「何時までもこんな事に―するでもなし」〈福沢・福翁自伝〉
3 経験を積むこと。「今度の仕事はいい 勉強 になった」
4 商人が商品を値引きして安く売ること。「思い切って 勉強 しておきます」
(出典:コトバンクより引用;
)
私にとって「勉強」とは主に1~3の意味を指していると捉えています。
つまり、「勉強する」ということは「努力して何か(技能・経験・能力)を習得すること」と言い換えられると思います。
すなわち、勉強には努力するための「エネルギー」が必要なんです。
2.勉強するためのエネルギー
では、勉強に必要なエネルギーというのは何なのか。
それは「興味」です。
興味がなければ勉強はしませんし、日常で使うこともありません。
したがって、たとえ無理に頭に詰め込んでもすぐに忘れてしまうでしょう。
それゆえ、新しく始めた習慣が三日坊主になったり、宿題をやらなかったり、勉強をしなくなったりするのです。
逆に、興味のあることについてはどうでしょう?
音楽、美容、スポーツ、ゲーム、アニメ、などなど人によって趣味や興味の範囲は異なります。
そして興味のあることについては自分から知識を集めていますよね?
好きなアーティストの歌詞を覚える、自分の顔を綺麗に見せるコスメを探す、プロスポーツ選手のプレーを見て真似をする、やってるゲームの上達法を調べる、などなど知らず知らずのうちに調べていること、ネットサーフィンしていることがあると思います。
それが今あなたが興味を持っていることです。
3.興味を見出す方法
では、勉強したいこと、まだ知らないこと、勉強が足りていないことについて、興味を見出すにはどうすればよいのでしょうか?
それは、勉強したいことについて、「なぜ」「なに」を考えることです。
なぜ
はじめに「なぜ」とはなにを指すか書いていきます。
「なぜ」とは主に、どうして、どうやって、どのようにして、などの疑問形で使われますが、基本的に聞いているのはある事柄に関する原因です。
具体例を挙げてみましょう。
例えば、ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て「なぜリンゴは木から落ちるのだろうか?」と考えました。(この逸話には諸説ありますが、それは措いておきます笑)
ニュートンは、この「リンゴが木から落ちる」という事柄に関して、何かしらの力が働いたからである、という原因を考えました。
さらにニュートンは、何かしらの力について「どのような力が働いたのか?」と深掘りしてみました。
そして、「リンゴに力が働いた」という事柄に関して、重力が働いたからである、という原因を考えました。
この重力というのは古典物理学における原理原則;ルールであり、基本となっています。
つまり、これ以上深掘りできないところまで来た、ということになります。
研究者でない限りは、原理原則;ルールから考えられる因果関係さえ押さえておけば、勉強はできるようになります(断言)。
※因果関係とは、ある事柄に関して成立する、原因と結果の関係性について、のことを指します。
具体例について、関連する場所を同じ色にしていますので、参考にしてください。
なに
つぎに「なに」について書いていきます。
「なに」とはある行動に関する目的・動機についてを指します。
先ほどの具体例の続きで「なに」について考えていきましょう。
ニュートンは、なんでリンゴが落ちたことを疑問に思っていたのでしょうか?
ニュートンが、重力について考えたその目的は何だったのでしょうか?
私はニュートンではないので、「絶対この目的で重力について考えていた!」ということは言えません。
しかしながら、研究をかじった身としては、自然現象について考えることで新しい原理原則;ルールを見つける、という宝探しがしたかったからではないか、と想像できます。
宝探しをしたいという目的であれば、自然現象や哲学などについて考え、自らルールを定義づけていったという行動の因果関係が成立します。
しかし、普通の勉強では研究のような知識の神髄、奥深くまで知る必要はないです。
もう少しわかりやすい例で例えましょう。
例えば、豊臣秀吉はなぜキリスト教を排斥したのか?などが挙げられます。
豊臣秀吉が天下統一を成し遂げた後、しばらくは織田信長の考えを継いで、キリスト教の布教を容認していました。
しかし、「長崎がイエズス会によって要塞化された」という知らせを聞いた秀吉は、「豊臣の独裁国家が崩れる可能性がある」と考え、異教徒排斥「バテレン追放令」を出した、とされています。
すなわち、「豊臣秀吉は自分の国の政治を操られたくなかったからキリスト教を排斥した」という因果関係が考えられます。
この目的と行動の因果関係を理解することで、特に人がかかわった事柄;歴史や心理学(教育・犯罪・etc...)、について勉強するときの理解が深まります。
以上「なぜ」「なに」について解説しましたが、「知識を深めていくという行動によって興味が湧いてくる」とまとめることができます。
そして、その具体的な方法として①原理原則について覚える②因果関係について考える、という2点を提示しました。
これをするだけで、興味の湧き上がる度合いは変わるし、理解が深まるため、勉強意欲の促進と、勉強自体の進捗の促進、がおきます。
一石二鳥ですね!
まとめ
いかがだったでしょうか。