実技試験《第65回試験・実技2・問2(1)①》(考察編)
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第65回試験・実技試験2まず、図7(上)の「3列の上昇流域」と東経135°の位置関係を加筆してみました。つまり、この3つの上昇流域に対応する強風軸の東経135°における高度を3つ低い方から順に答えよ、という問題になります。次に、図5(上)の500hPa高度・渦度12時間予想図より問題文の12時間後におけ る「500hPa強風軸」とはどの図のどの部分に着目するのか考えてみます。この「渦度」というのは一般知識の大気の力学で学習する内容ですが、大気の流れの回転するありさまを数値化して表現した量のことをいいます。図の網かけ域は反時計回りの回転を示す正渦度域で北半球では低気圧性循環、白い部分は時計回りを示す負の渦度域で北半球では高気圧性循環という見方をします。ではこの問題の主題である強風軸はどの部分を指すのか、ということになりますが、正渦度域と負の渦度域との境界では渦度が0となっている部分となっており、これを「渦度0線」とよんでいます。このうち北側で正渦度域、南側で負の渦度域に挟まれている渦度0線が500hPa面における強風軸に対応しており、この部分に着目することになります。以上を踏まえて、渦度0線に対応する強風軸のの高度は低い方から順に、5160m、5460m、5640mなお、気象業務支援センター解答例では、5460mのところは5400mも正解としています。では。