実技試験《第64回試験・実技1・問4(2)③》(考察編)
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第64回試験・実技試験1・問4(2)まず、問題文によりますと、「シアーラインの東に進む速さ」とありますので、シアーラインは斐川から松江に向かって進んでいることを念頭に図12を見てみます。前問の(2)②では、「シアーラインの東側は東よりの風、西側は北よりの風で、シアーライン付近で収束している。」とあります。ある地点をシアーラインが通過することによって、風向が東よりから北よりに急変するはずですので、斐川、松江の各時系列図では、風向に着目して、通過したと判断できる最初の時刻を見つければよいことになります。この結果、斐川では、東よりから北よりの風に急変した最初の時刻は8時30分、松江では、9時50分となります。次に、シアーラインが東進する速さを求めてみます。問題文では、「陸上では南北走向とみなし、斐川と松江の東西方向の距離は15kmとする。」とあります。斐川と松江のシアーラインが通過した時刻の時間差は80分、つまり15km(=15000m)の距離を80分かけて進んだことになりますので、求める速さは、15000÷80=187.5187.5×60=11,250(km/h)となり、解答は1km/h刻みですので、11km/hということになります。では。