社会的養護について、学んでいます。

「こども時代のすべてを施設で暮らす」というケースが、

少しでも減って欲しいと願っています。

 

 

 

 

※抜粋です。

 

ある日突然、親権を持つ実母が亡くなり、親権相続した祖父が登場して、引き取ると言い出したという。それが祖父の自宅での引き取りではなく、祖父自身が生活保護を受けていているため、子供を擁護施設に入れるというのだ。

 

里子が知人のもとにやってきたのは、わずか2歳の時。

それから3年間、知人夫妻は我が子同然に大事に育ててきた。

 

今は5歳となった幼児がもっとも親を頼りにする時期に、ある日突然、祖父の事情によって、慣れ親しんだ家から、両親や友達から引き離され、養護施設に入れられた子供の不遇。 愛情を注ぎ、子供との未来を夢見ていた里親の語りつくせぬ無念。 私も相談を受けた時から、胸が張り裂けそうだった。

 

親権を持つ実母が、養育環境を整え、自宅で引き取るというなら、理解はできる。頻繁に会いに来ていて、子供が懐いている祖父が、自宅で引き取るなら、まだ我慢ができる。 この3年間、この子は知人の里親の元で、私立幼稚園に通い、海外旅行にも行き、里親の一人娘として恵まれた環境で家族の絆を深めて来ていた。

それが、 自宅でもなく、養護施設にそのまま入れてしまう祖父の親権を最優先に、里親から引き剥がしてしまっていいのだろうか。 児童相談所は子供の意見は聞いたのだろうか?

 

 

以前も取り上げた事例ですが、備忘録として再掲します。

 

<事実の経緯>

●里親家庭で2→5歳まで養育されていた。

●親権者である実母が亡くなった。

●親権を相続したのは祖父。

●祖父は生活保護受給をしているため、養育はできない。

●祖父の希望により、里子は児童養護施設に措置された。

 

議員さんが介入したとしても、

「個別の案件については、お答えできません」

そう、自治体に突っぱねられるそうです。

 

つづく。

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