社会的養護について学んでいます。

 

今回、社会的養護にお詳しい方にはお腹いっぱいの内容ですが、私のアメブロは不妊治療後の特別養子縁組を考えていらっしゃる方も多いようなので、解説チックになりました。

 

 

私が特別養子縁組を視野に入れて里親登録をしたため、

視点がそちらに偏り気味になるのはご容赦ください。

 

 

大前提として、不安定な家庭だからといってバチバチと親権放棄をさせる・めったやたらに親子分離をするのが良いとは思っていません。

実親と離縁することで、こどもは自分のルーツ探しを負わされることになりますから。子どもを手元に置くからには、子どもには手と目と心を配って欲しいと願っています。

 

くどいようですが、私が事例として注目しているのは、主としてネグレクトで子どもを引き取らないまま経過しているケースです。(婚外子だったり、婚外子でなかったとしても新しいパートナーと新しい家庭を築いていて、家庭引き取りの見込みがない、パートナーの変更はなくても、養育能力に課題があるなど)

 

「子どもを誤認保護された!」というケースは明確に除外していますので、そういった保護者の方からのコンタクトには非常に困惑します。

 

 

 

以前から参考にしている研究論文についてシェアします。

 

 

こちらの論文は具体的な事例とともに解説されていますので、養育里親制度に興味を持った方にとって参考になると思います。

 

 

 

 

養育里親制度には養子縁組里親が包括されていて、一口に「里親」と言っても

 

●特別養子縁組を希望する里親(多い)

●特別養子縁組を希望しない里親(少ない)

 

さらに

 

●特別養子縁組を希望しているけれど、養育里親としてでも受託したい(少ない)

特別養子縁組を希望しているから、養育里親はしません(多い)

   ↑

我が家は、かつてはここでした。今も、そう思う御家庭は多いと推測します。

アメブロでも、そのように発信している養親希望者の方がいました。

厳密には「いつかお別れが来ることに耐えられないから、養育里親はしません」という意味合いの方が強いと思っています。

 

 

 

要保護児童の中にも

 

●特別養子縁組の対象となる児童(少ない)

●特別養子縁組の対象とならない児童(多い)

 

が混在しています。

 

その他の要素として、公式にはあまり語られることはありませんが実親さんの意向によるところもあるそうです。

 

●里親委託に同意する(少ない)

●里親委託に同意しない(多い)

 

さらに細分化すると

 

●里親委託に同意はするけど、特別養子縁組希望の里親はダメ(多い)

●里親委託に同意して、特別養子縁組希望の里親でも良い(少ない)・・・でも、養子に出すかどうかは別の話

 

 

過去に耳にした話では、児童相談所が関わる案件のうち、実際に保護に相当する事例は10%あるかないか。さらに保護された子どもが施設の集団養育ではなく、里親やファミリーホームといった家庭養育に措置されるのは、10%のうちのさらに数%。

消費税よりもはるかに少ないのです。

 

 

厚労省が「新しい社会的養育ビジョン」を掲げ、3歳未満のこどもの家庭養育75%以上を目標としました。が、目標は目標でしかありません。今は少しは上がってきたようですが、30%にも満たない自治体がほとんどのようです。

 

 

なので、

  • 子どもの状況(年齢・発達段階)
  • 実親の思い
  • 受け入れ可能な里親の状況

以上を踏まえて、結果として「養育里親」のところに委託される可能性が高くなります。

 

 

 

2020年、改正児童福祉法が施行されて、実親の翻意が2週間以内に制限されました。(改正同法164条の2第5項)

 

 

この時は画期的な改正!と思っていましたが、翻意ができなくなることを懸念して、今度はそもそもの「親権放棄の同意」が取りにくくなるんだろうな・・・と予想。

 

そして、特別養子縁組を前提で受託していたのに、「実親さんが翻意しました」というお話を見聞きしていると「担当さん、ちゃんと同意を取っていなかったの?」(やっぱり・・・)と悲しい思いをすることになります。

 

 

 

民間団体は特別養子縁組が主ですから、生んだ女性もその意図しているところは理解されているはず。

児童相談所経由の場合、良し悪しは置いておいて明確な家庭引き取りプランが無くても「今は、養子に出さないでおく」という選択が取れてしまいます。

 

この「今は、養子に出さないでおく」が、18年間続く可能性があるということです。

結果として、児童相談所が「今は、養子に出さないでおく」を追認しているということです。
子ども達が、根っこが不安定なまま育つ可能性があるというコトです。

 

だからこそ、慈恵病院さんでも「『こうのとりのゆりかご』を利用する前に、相談してください!」と呼びかけています。「乳児院は最終手段です」と。

 

 

 

 

児童福祉に関わる皆さん。

あなたは自分のお子さんを施設で育てたいですか?

簡単なことです。そのための目標75%です。

 

 

「施設に対するリスペクトが無い!」などと発言する施設は、どこに主眼を置いていますか?

施設はプロなのでしょう?

管理しやすい子ども達を、施設に留め置くのが仕事ですか?

 

 

里親制度が万能ではないというのは、わかっています。

(里親さんにもいろいろな方がいますから)

 

でも、乳児院・児童養護施設は、バンバン殴られて蹴られて命からがら施設にたどり着いた子ども達ばかりではありません。

 

少なくとも、

 

「生後5日目で出産施設から乳児院、3歳で児童養護施設へ、そのまま18歳まで過ごしました。」

 

この子は、施設にいるべき子どもではなかったはず。

こんなケースがあってはなりません。

こんなケースは、制度の怠慢をこどもが背負わされているだけです。

 

 

 

「日本は親権が強いから~」とよく目にしますが、法律は人が作って人が運用しているもの。

それに異を唱えないまま運用しているのは、追認しているのと一緒です。

 

「私達だって辛いんです」とおっしゃる元児相職員・元施設職員の方々。

職場を離れたら、知らんぷりですか?

悔しい思いをしたなら、きちんと制度改革について声をあげてください。

元の職場に訴えろとまでは言いません。

あなたのブログに、問題提起をすることだってできますよ。

 

 

親権=権利ではありません。親に求められるのは

「愛情を込めて養育する義務」

「こどもが何かをやらかしたら、尻拭いをする義務」だけです。

 

 

愛情はあっても養育しない。

養育していても愛情がない。

 

その人は「親」ですか?

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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こういうことを書くと、とても消耗するんです。(弱気)