養育里親・特別養子縁組について、学んでいます。
10月の里親月間ということでネットサーフィンをしていたところ、
「里親手当」に関して言及している方がいました。
私自身は受託の経験がないので、実体験として語ることはできないけれど。
漏れ聞こえてくる内容としては、「手当てがあることはありがたいこと」。
その「手当てが出る」という部分だけにフォーカスをして、
カネ目当てか!のような発言があると、悲しくなりますね。
それなら、「どうぞ、あなたがやってみてください」と言いたくなります。
里親サロンで先輩里親さんたちのアレコレをうかがっていると、
「里親手当てがあるから、お仕事としてやっています」
そんな風に簡単に割り切れないことも、多々あります。
すっごく大変な方もいれば、
「何もなくて拍子抜けした」という方もいます。
受託児童の年齢・性別・保護に至る経緯・今後の見通しで異なってきますので、
その難易度を簡単に測ることはできません。
成長とともに、課題が出てくることもあるし
時間の経過で里子自身が、その課題を乗り越えて落ち着く。
そんなケースもあります。
でも、時間が経過してみないとわからないことが多いのです。
「里子を4人預かれば、〇円くらい貰えるから働かなくて良いよね!」
そんな風に発言をしているのも見かけました。
制度上は同時に4人まで受託できることになっているそうですが、
一般的な養育里親さんで4人も受託する人は、まず会ったことがありません。
4人にそれぞれ個室を与えることができるご家庭がどれだけあるでしょう?
よっぽどの田舎で、実子が巣立って部屋が空いている、
そんなご家庭でないとできないと思います。
そして、里親登録をしたからと言っていきなり4人は、まずありえない。
実際に4人を受託するとなったら、
かなりのベテラン里親さんでないと信用されないので簡単には委託されません。
施設も、里親さんも兄弟4~5人をいっぺんに引き受けできる場所は、そうそうありません。
親の疾病などで兄弟人数が多い家庭が保護されると、引き受け場所が見つからないそうです。
上記のような里親さんのところで受託してくださるとありがたいのですが、
そういった方はたいてい既にほかの里子さんを受託済みで、
兄弟をまとめて1軒のお家で…というのは難しいようです。
そういう意味では、
子沢山家庭の方は、自分(親)に何かあったときに頼れる親族・友人がいないと
大変でしょうね。
里親になる以上、たいていは専業主婦(夫)を求められます。
「働かなくて良いよね!」ではなくて、「働くのは禁止(に近い)」です。
(こどもの状況により一部例外あり)
- 面接を受け
- 研修を受け
- 家庭訪問を受け
- 貯金額を聞かれ
- 犯歴照会をされ
- 審査をされて
認定をされてようやくスタートラインです。
委託が無ければ、それまでです。
なので、里親手当を当て込んで生計を立てるなんてことはできません。(たぶん)
そもそも、里親手当がないと生活できないような方は、
生活困窮者ということで登録ができないはず。(たぶん)
登録だけはできても、実際に委託の話は来ないでしょうね。
委託が始まれば、
- 里子の試し行動に悩まされ(試し行動がなかったという方もいます)
- 心無い人に「お金が貰えていいね」と嫌味(を言う人が周りにいることも)
- 領収書や養育記録を提出しないといけない
- 何かあれば「あそこは里子だから、〇〇」などと言われ(ることもある)
- 親権者でないことで、困る場面も多々ある
- 発言権や決定権がなく、児相や実親に振り回される。あるのは拒否権だけ。
- 日常生活は受託児童の状況に因るので、平穏な方もいればドラマばりの方も
- もちろん、日常的に「親」と同等の行動を求められる
- 定期的に児相から家庭訪問もあるらしい
お話を聞くと、簡単ではないと思うことが多々あります。
実際に受託された方は、もっと声を大にして訴えたいことがあると思います。
それでも、いろいろな方のお話を聞いて思うことは
養育里親の面白さは
その子の成長発達を間近で見ることができるということ。
病気等で子供を預けざるを得ない保護者の方には、とても気の毒に思うし、
しっかり治療をして迎えに来て欲しいと思います。
もしも、迎えに来るのは難しい・・・そういう児童は、
ダラダラと施設養育をせずに家庭養育に切り替えて欲しい。
施設養育には限界があるということは、
施設関係者が最もよくわかっているはず。
どうして、”内部”から「そういう声」が挙がらないんだろう・・・。
不思議です。
お読みいただき、ありがとうございました。
いろいろ文句は言いますが、
里親制度は必要だと思っています。
「”健全な”家族再統合」のためのお別れなら、
里親さんも涙を飲み込むのです。
