olivebagelさんのリブログです。

 

 

私はとある施設でボランティアをしています。

そこは一歳から三歳までの訳ありの子供を預かるところです。

 

訳ありとは、

何らかの事情で親と一緒に暮らせない子供たちが児相(児童相談所)を経由して施設で暮らしています。

 

可哀想?

ですよね普通は。

 

でも、

施設に来たから良かった。

そう言う子供たちもいるんです。

 

親から虐待を受けていたり育児放棄された子供たちは

施設で平和に暮らせます。

 

そして縁あって里親さんが見つかれば良いのですが、

日本は海外と違って里親制度が厳しいようです。

 

そして、

里親として子供を迎えようと考える人が圧倒的に少ないのが現状です。

 

 

私なんか単純だから、

歌手の和田アキコさんがずっと以前に、

外国の男の子の里親になったのを知った時

『日本にもたくさん里親を探している子供たちがいるのに?』

と思いました。

 

 

ボランティア体験から感じたことを綴っていらっしゃいます。

 

和田アキコさんの里親の件は知らなかったのですが、

他にも芸能人の方で、

「外国のこどもの里親になっている」という記事を

ネットで見たことがあります。

 

それらの多くは「里親」と名乗っていても、

家庭で一緒に生活する、いわゆる「養育里親制度」とは異なります。

(よく見ると「里親的かかわりを~」と記載しているサイトもありました)

 

先の芸能人の方のケースはスポンサー的なもの。

私も以前、検討したことがありました。

 

とある団体だと、特定のこどもAちゃんとの文通ができるのだそうです。

実際には、「私」が支払った金額がそのままこどもAちゃんに渡るのではなく、

団体が行うAちゃんを初めとした発展途上国の子ども達への

食糧支援や生活支援になるというものでした。

 

それでも、支援を続けて文通を続けて、

やがて大人になってこどもさんが

「あなたの支援のおかげで、医者になることができました。」と

日本で実際に会う機会が持てた。

そんなニュースを目にしました。

 

日本と支援を必要とする外国Aとでは貨幣価値も異なるでしょうから、

同じ金額でも、より多くの子ども達の支援に繋がるのだと理解しています。

 

また、日本の里親制度はとても閉鎖的です。

「芸能人が特別養子縁組」は実子扱いとなりますが、

「芸能人が養育里親」は、こどもにとっては仮暮らし(の場合が多い)

 

昭和の頃よりは芸能人のプライバシーが守られるようになったと思いますが、

(昔は芸能人・有名人の方でも自宅に直接、ファンレターが届いていたそうです)

注目を浴びる可能性を考えると

芸能人の方に里子を委託することは及び腰になるでしょう。

 

先の芸能人の方々も

そう考えた結果の「外国のこども」だったのだと推測します。

 

 

 

子ども達を支援したい。

多くの方が、そういう思いを持っていることでしょう。

でも、日本で同じような交流(文通など)ができるでしょうか?

里親認定を受けている我々であっても、

それは叶いません。

 

お互いに存在を認識しあっていても、

児童相談所の許可が無ければ、

現状の制度の中では何もしてあげられないということを

思い知らされています。

(もちろん、個人情報が~というのは理解しています。)

 

それじゃあ、間に入る乳児院や児童養護施設から

担当の児童福祉司へ積極的な働きかけがあるのかというと・・・何もしない。

あるいは施設側から進言したけど、無下に断られたという声もありました。

 

そういう中で、

「社会的養護への御理解・御協力を~」と言われても、

???となるのが本音です。

 

 

「社会的養護への御理解・御協力」って

具体的に何だと思いますか?

コメントお願いします。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

いろいろ文句は言いますが、里親制度は必要だと思っています。

里親Dさんを応援しています。