いろいろな方のお話をうかがって、勉強させていただいています。

 

 

 

これから里親登録をしようとしている方向けの記事です。

私自身が特別養子縁組を見据えていたため、視点はそちらに偏り気味です。

 

 

里親登録を考え始めてから、実際に里親研修受講中~里親登録して

いろいろな心境の変化があるでしょう。

(細かな用語の使い方には目を瞑ってください)

 

 

●事前にザックリと理解していたこと

  • 乳児院・児童養護施設は旧来の孤児院が元になっているが、現在は「実親」が生存していることがほとんど。
  • 「里親制度」は”こどもが欲しい大人のための制度”ではなく、”育て親を必要とするこどもに育て親を与える制度”
  • 18歳の満期までお願いすることもあるが、数年の短期間で実家庭に復帰するケースもある
  • ためし行動というものがあるらしい
 
 
●登録をしてから、今日までに「おや!?・・・どうやら違うらしい?」と感じたこと
(文献やインターネットの記事からの拾い物がほとんどです。ダイレクトな表現でないことにモヤモヤする方もおられるでしょうけれど、すべてを記載することはできません。お察しください。)
  • 乳児院・児童養護施設・ファミリーホーム・専門里親は”養育のプロ”だから、手酷い虐待を受けて心身ともに傷ついた子ども達ばかりがいる・・・とは限らない
  • 乳児院・児童養護施設・ファミリーホーム・専門里親は”養育のプロ”だから、「どんな状況のこどもでも、ドンと来い!」という人達ばかりが働いている・・・とは限らない
  • 児童養護施設・ファミリーホーム・専門里親は”養育のプロ”だから、対応に苦慮する高年齢児や難しい子を積極的に受け入れている・・・とは限らない

    ここには記載しませんが、施設側の事情は理解しているつもりです。

 

  • 「こども達を家族として迎え入れませんか?」「血の繋がりはないけど、家族です」という類のキャッチコピーやポスター・パンフレットを目にした。登録前の面接でも、「措置解除後も実家役割をしてくれますか?」と問われた

     ・・・のに、実際はあくまでも措置の最中のみ。「児相のいう措置解除=満期」だけらしい。

     措置期間が終わったら「ワリキリ」を求められる。 「ちゃんとご飯食べられているかな?

     心配でたまらない。」という里親はメンドクサイと思われるらしい。

     特別養子縁組と異なるのは理解しています。

 

  • 満期まで里親さん宅で暮らしました

     ・・・という里子もいるけれど、「里親→施設」と措置変更されることは珍しくない。

     理由はいろいろ。

 

  • 18歳までという期間限定の施設よりも、「この子の生涯について責任を持ちます!」「里親手当ても不要」という特別養子縁組の可能な里親は、国のコスト的にもありがたい存在のはず

     ・・・ではなくて、むしろ御迷惑らしい。

 

  • 「養子縁組は希望しません」と明言する人でも、乳幼児を希望する(人が多いらしい)。 

     ・・・こどものことを本当に考えるのならば、乳幼児は行く先が不明瞭だからこそ、

     いざとなったら縁組可能な里親さんの方が好ましいと思います。

     もちろん、自宅復帰や措置解除になる可能性も、無きにしも非ず。 

 

  • 「養子縁組はしません」と明言したほうが、乳幼児が委託されるという現実。そして、里子ちゃんの状況が変わって児童相談所から「縁組しませんか?」とオファーが入ることも。

     ・・・里親さんが縁組をしないのならば、里子ちゃんは他の縁組可能な家庭に措置変更されることも

     あります。(里子ちゃんはもう○才になっています。年齢によっては、そのまま18才まで里子として

     生活することもあり。縁組できれば、身分保証がされたのに)

     ・・・だったら最初っから縁組可能な里親さんに委託すれば良かったのに・・・。

  • 実子の子育てが終わって、「どんな子でも受けますよ!」とボランタリー精神にあふれた壮年期の養育里親さんもたまにいるけど、そういう方ほど長期予定の乳幼児を受託しているという現実。なので、フレキシブルに動ける里親さんが望ましいケースが発生したときには、結局受託できる人がいない。

     ・・・ダメ元で特別養子縁組希望や対応が難しい方に無理な打診をして、あきれられる。

  • 「一時保護でお願いします」といわれて赤ちゃんを預かって、早○年・・・里親さんも高齢となり「もうお世話ができない」と、施設へ措置変更される

     ・・・初めから縁組可能な里親さんに委託すれば良かったのに・・・。

     (まれに、高齢里親さんの親族【息子夫婦・娘夫婦など】が、代行するようになったり。

     キーアセットの方も、乳幼児さんではなかったけどそんな感じでしたね。)

  • 里子ちゃんが自宅復帰することになりました・・・それから○年、我が家で生活しています。

    ・・・なぜ、こうなったかは、お察しください。

  • 乳児さんはともかく、幼児さんで里親委託(一時保護であれ長期であれ)だと、実家庭で身に着けた独特の生活スタイルや、その個性によってギブアップする里親もいる。里子は他の里親や施設へ措置変更。

 

  • 中高生で特に男子を受託してくれる里親が欲しい
  • 里親として経験年数があっても、「うちは乳幼児だけ」という里親さんもいる
 
 
事前にいくら情報収集をしていても、
実際には「そう簡単な話ではない」と感じることが多々あります。
 
以前、プライベートで他市の児童相談所職員と接した際、
里子にベストな里親を選ぶには、
その10倍の里親登録数が望ましいといわれました。
現在、打診が無い我が家はハズレの里親らしいです(自嘲)
 
私も特別養子縁組への思いはだいぶ薄れてしまったし、
社会的養護のこども達と接していると、「お役に立ちたい」という思いはあるけれど。
それと同時に、「児童相談所に都合のいいように使われるのは気が進まない。」
そんな思いです。
措置を考える児童相談所の職員すべてが、
里親をそのような目で見ている訳ではないだろうけれど。
そういう対応をされているのが現実と認識しています。
 
こんな境地に至る前に、長期の養育を引き受けていたら。
なんだかんだ言ってもきっと里子ちゃんはかわいいだろうし、
里子ちゃんの利益を考えたら、実親子交流だって応援できたのだと思う。
 
 
「里親が足りない」と言うけれど。
児童福祉に携わったことがある”心ある方”が里親に手を挙げれば
解決するはず。
 
児童福祉に関係する行政職員や福祉施設で直接処遇経験のある職員、
あるいはその家族・友人がどれだけ里親登録しているんだろう?
自分の身近にいる人々に、里親の魅力・意義を伝えられないで、
どうして赤の他人(一般市民)に薦めることができるのだろう?
 
ただでさえ、なり手が少ない里親です。
加齢で引退する里親さんは一定数います。
籍は残っていても、年齢的に無理!や縁組が成立した途端にフェードアウトする方も。
未委託の方は登録から時間が経過し、当初の熱意も薄れてしまい「もういいや」となります。
「また来年度リクルートしなきゃ~」で良いのでしょうか?
 
そして、特別養子縁組を考えている方へ。
確実に「赤ちゃんを家族として迎えたい」のであれば、児童相談所よりも民間へ。
 
あこぎなところばかりではありません。
具体的な名前を提示はしませんが、目安を知りたい方はメッセージをくださいませ。
児童相談所からの委託を待っていたら、年齢ばかり重ねます。
不妊治療をやりきってからでは、時間もお財布もキビシクなります。
嫌な言い方をすれば、里親研修・登録は無料ですが、時間もかかります。
 
もちろん、児相経由で縁組をされた方もいらっしゃいますが、
うちの県では、年に1人いるかいないかです。
(厚生労働省のどこかに資料があった筈。)
 
でも、赤ちゃんじゃなくても、みんなかわいいですよ。
その年代毎のかわいらしさがあります。
どのくらいの時間を一緒に過ごせるかは判りませんが、
養育里親という選択肢も。
個人的には、のちのち普通養子縁組でも良いと思っています。
(あ、最近になって特別養子縁組の年齢制限があがりましたね)
 
いろいろなケースを目にすると、前述の通り
「こどもの利益を考えるならば、最初から縁組可能な(長期が可能な)里親さんに・・・」と
思うことが多々あります。しかし、こどもの状況はなかなか確定しません。
そこで↓
 
 
お読みいただき、ありがとうございました。
 
 
 
 
いろいろ文句は言いますが、里親制度は必要だと思います。
 
里親Dさんを応援しています。

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