いろいろな方のお話をうかがって、勉強させていただいています。

 

市民向けの虐待予防の講演会に参加してきました。

開会前に、主催者様より「ネットにあげないでね」と

釘を刺されたので、詳細をお知らせすることはできないのですが。

 

そこで大切なこととして

母親の経済的自立が上げられていました。

「経済的に自立できないから、夫から逃れたくても逃れられない」

それが遠因になっているのではないかと。

 

虐待の要因は多種多様で、一朝一夕に虐待を解決するのは難しいということ。

まずは母親自身が基本的な生き抜く力を持たないと・・・という結果の

『経済的自立』でした。

若年で生活力がないまま妊娠・出産をして専業主婦になった結果、

子どもがいることでさらに自立が難しいという悪循環に陥りやすいのだそうです。

 

そのような困難になる前に

・妊娠を理由に退学させない(高校中退となると仕事が狭められる)

  ↓

・高校を中退をすることなく、学業を続け卒業する

という『排除』ではなく『支援の姿勢を』ということらしいです。

このあたりは、教育現場の方に実際をうかがってみたいところです。

 

 

一方、労働環境としてはマタハラという言葉も定着してきており、

マミートラックに陥らないように、

産休育休明けの職場復帰支援策が豊かになってきたように感じています。

私の職場でも、短時間正社員制度ができて、

堂々と早退できるようになりました。

 

 

そんな風に記事を書いていたところ、思い出したのが。

今から20年ほど前のアルバイト先でのお話です。

職場のAさんがお友達のBさんのことを話していました。

 

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・Bさんは専業主婦で高校生の娘さんがいる

・Bさんの夫がくれる生活費では足りない

・Bさんがパートを探していたため、うちの職場を紹介しようとした

・Bさんが「働き口を見つけた」と夫に伝えたところ、夫が激怒

・Bさん夫「俺のやり方が気に食わないなら、勝手にしろ。その代わり、生活費はもう渡さない。

       自分の稼ぎでやれ。娘の私立高校の学費も、自分でなんとかしろ。」

・Bさんはパートに出るのを諦めた

 

Aさん「ひどい夫だと思わない~!?」

 

そんな話でした。

今でこそ「モラハラ」「経済的虐待」という言葉がありますが、

当時はまだなく、『ケチな夫』というニュアンスで語られていました。

「そんな夫、いらないんじゃ?」と発言したところ、

「そんな簡単な話じゃないの。若い子にはわからないわよ。いろいろあるの。」

そんな風に諭されました。

 

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思い返してみても、今も私の考えは変わっていません。

自分の身と未来のわが子を守るためにも、

当時も「経済的自立」は私の最優先事項でした。

これは私の生家の経済状態がかなり影響しています。

言い変えると「経済的自立をしていない者は子をなしてはならない」

それくらいのストイックさを我が身に課していました。

なので、専業主婦の方はリスクヘッジをどうされているのかな?と思っています。

(もちろん、本人には言えませんが。もしかして不動産を持っているのかも?)

 

・・・と言っても、今現在、困難にある方には何の意味もありません。

頼れる親族がいないと生活保護になるしかないのでしょうか?

母子支援施設の方とお話しする機会がありましたが、

いざとなると経済的自立は簡単ではなさそうです。

手に職の有無だけでなく、メンタルヘルスの課題もありそうです。

 

 

と、ここまで書いてきて、

虐待予防というよりは虐待からの逃避術だなぁと思い直しました。

夫の虐待に対しては、対策となっていませんね。

ねほりんぱほりんで『わが子を虐待した人』の回がありました。

 

虐待加害者の方や、子どもにうまく接することができない方向けのプログラム

NPO法人 女性・人権支援センター ステップ

「MY TREE」(ペアレンツ・プログラム)

大事に至る前に、繋がることができると良いのですが。

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

こちらも応援しています。

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