Living as Libran ~ Pros and cons

WARNING !!!
今回は長いです。
コロンビア白熱教室というのを観た方はいますか?
以前放映されたハーバード白熱教室に続く名門大学授業風景で、
今回はアイエンガー教授の講義を実際にNHKが放映したものです。
前回は善悪がテーマ(Justice = 正義と訳されてました)でしたが、
今回は選択。コロンビアはワシにとってはかなり縁の深い大学なので、
いっそう興味を持って視聴しました。
どれも正答が出ない議論ですが、考えてみること、議論することの大事さを
教えてくれます。
受講者の中にたくさんの日本人が参加していたことも驚きです。
積極的に質問に答え、意見を述べる姿は将来のエリート候補を
見ているんだな~という思いがしました。
発音やイントネーションで彼らが日本生まれの日本人であることがわかります。
もっとわかるのが意見の元になっている発想です。
やはり日本人特有の考え方やトレンドがあるんだな~っと実感。
英語で説明するのに苦労したのは、英語力ではなく、
その発想をどうやって英語圏の人に理解させるか、というインタプリテイション能力
=聞く相手に合った翻訳力でした。
これはワシも大学時代苦労したことのひとつです。
さてこうした議論を展開する際に必ず注目されるのは
なぜそれがいいと思うのか。
物事のよい面=効率的である、利益が得られる、幸せになれる
その理由を展開し、周りの人たちを納得させなければなりません。
その意見に同調できない人や、反対意見を述べるのが好きな人は
その欠点を指摘します。
こうして、自分にはすばらしい解決策に思えたアイデアが、
いろいろな角度に照らし出され、磨かれていくのです。
ワシは西洋占星術を含めどの占いにも信を置いたことがありません。
が、よく言われるのがとてもてんびん座的だということ。
天秤はジャスティスの正座。
正義を象徴していますが、物事の中庸をとる、
白黒色をつけない、公平であり、社交的である、とのこと。
悪く言えば優柔不断だそうです。
まぁ、そういう面もありますが、そうでない人っているんでしょうか?
自分的にてんびん座らしい、と思えるのはシンメトリが好きなこと、かな。
ところで、この指摘に同意できるのが、
物事をひとつの面で見ることではっきり善悪の色分けできる、
という心の平安がない、ということです。
オトナになれば皆さん多かれ少なかれそうでしょうが、
ついつい物事の2面性以上を見てしまいます。
YMさんいわく猜疑心が強い=skeptical ということですが、
そのとおり、ワシには完全な球体は存在せず、
絶対的な神もありえません。
しかし、欠点がすぐに目に付くついでに
長所を見つけるのも得意です。
というか、可能性= potential を考えるのが好きです。
英語で言う pros and cons.
なのでよい悪いというシンプルな色づけは大変です。
色のようなもので、赤、黄、青、という呼び方に抵抗があり
ついついマゼンタが強いグレーとか、
シアンが強い肌色とかいう表現になってしまいます。
いってみれば物事のありのままを捉えようとする反面
「トテモメンドクサイ性格」だそうです。
さて前述したpros and cons
これはぜひ覚えておくことをオススメします。
ググっておきましたので、ざっとご紹介します。

The term "Pros and Cons" means both the primary positive and negative aspects of an idea,
process, or thing, and is often used to clarify or decide whether that idea, process,
or thing is mainly positive or mainly negative.
For example, when considering to go for a walk,
you may look at the "Pros and Cons" of doing so,
and decide whether walking is worth your time and effort or not.
Some "Pros" might be that walking is a healthy activity
that enhances your mental mindset and physical health.
Some "Cons" might be that it requires work and you may get sweaty.
Latin phrase pro et contra, 'for and against',
and that it has been in use in the abbreviated form since the 16th century.
In other words, it is a well established standard usage.
Its like the good things about a subject and a bad bits about the subject...
Pros- good
Cons- bad
つまり、物事のよい面悪い面のことです。
ビジネスにも遊びにも人に対しても使えそうではありませんか。
ひとつに決めて行動するのは、目標達成には大切なこと。
だけどどこかで立ち止まって、見直してみるのもやっぱり大切ですよね。
アイエンガー教授が選択の授業の最後に締めくくった言葉
I choose to discover who I am
私は自分がどういう人間かを発見するために「選択」する。
よい面悪い面を考えるといろいろな選択肢が生まれます。
そこでどんな面を見て選択するか。
それは紛れもなく自分にとって何が必要か、
何を望んでいるかの発見だと思います。
自分発見の旅は一生続くのでしょう。
