必死の英語 | 英語は度胸とニューヨーク流!

必死の英語

$英語は度胸とニューヨーク流!

最近、日本でよく耳にする言葉でひっかかるものに、
「必死」という言葉があります。
必死というと、英語辞書では desperate という単語が出てきます。

でも若い子達の使い方は、ちっともデスパレイトじゃない。
「必死」になることを冷笑する者さえいる。
きっと真剣になることが恥ずかしいのか、コワイのか。
たぶん後者でしょう。

もとの意味を曲げて、アバウトに語彙を増やすのは
どの国も同じかもしれませんが、日本は、はなはだしいかもしれません。

自分の使ってる言葉が、人にどのように受け取られるかを真剣に考えることは
入学試験の面接や、就職活動のマニュアルを学ぶまでは、どうやらないようです。

この「必死」はどうやら
①夢中になっている
②マジメ、真剣、一所懸命
③切羽詰った状態で


もちろん、英語 desperate では③の意味が普通です。
副詞の desperately が使いやすいかもしれません。

おぼれかけて必死にもがいた。
He swam desperately from drowning.
(He swam for his life)

彼は必死に神の許しを乞うた。
He desperately asked for God's forgiveness.
なくした財布を必死に探した。
He searched for the missing wallet desperately.
他の人に男探しに必死だと思われたくない。
I don't wanna look desperate for finding a guy.


だから
①彼はゲームを必死にやっている。
②ブログへのコメントがみんな必死だ。
③必死こいて自転車をこいだ。

これらどれにも desperate は使いません。
使ってしまうと、英語圏では(?)になります。
なんでそんなに大変なんだ?
金とか命がかかってるのか?
となります。

彼はゲームを必死にやっている。
He is playing the game earnestly.
ブログへのコメントがみんな必死だ。
All the comments on this blog are serious.
必死こいて自転車をこいだ。
I pedalled the bicycle as hard as I could.

日本語は難しい、といわれるゆえんは、
こうしてどんどん、誤解のまま言葉を使うからかもしれません。

さて、本来の「必死」には他にどんな単語があるでしょう。

She screamed like it was now or never.
彼女は(ここぞとばかりに)必死に叫んだ。
They went into the stadium prepared to die.
彼らは必死の覚悟でスタジアムへ向かった。

「必死」には他に
必ず死ぬこと、死が避けられない状況
が、ありますよね。
この場合は inevitable を使います。
The death is inevitable at the end of life.
人生の最後で死は避けられない。

この言葉には他に、「お決まりの」「必然的な」
という意味がありますからご注意を。

She showed up with her inevitable fur coat.
彼女はお決まりの毛皮のコートで現れた。

似た用語に「必至」があります。
これも inevitable, または unavoidable を使います。

周りに必死な人がいたら、
ぜひ助けてあげるか、応援しましょ~ね。

ぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅ

久しぶりにアップした英語ブログですが、
過去3ヶ月はプライベートがけっこう必死な状況が続き、
ピグライフだけが息抜きだったような感じです。

いろいろ励まし、チャチャを入れてくださった方々に
心からお礼申し上げます♪
これからもどうぞよろしく!

そして、寒さの中でも、春めく日差しも増え、
花粉症や風邪など、いろいろ体調管理が大変なとき。
どうぞお気をつけて~!