ひとり歩きする言葉 | 英語は度胸とニューヨーク流!

ひとり歩きする言葉

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言葉は発されたその日からひとり歩きし始めます。
時には本来の意味ではないものに変っていきますね。
ここでいうのはあなたの言った言葉ではありません。
もちろん、あなたの言ったこともひとり歩きして、
ぜんぜん違った風に人に伝わってるかもしれませんが、
それはまた別の話。

今回は日本のカタカナ語=外来語のことです。

今はこうした外来語が氾濫して、
その使用法についていけないことも多くなりました。
英語圏で生まれた言葉も、違う所へいけば
その文化や使われる環境、使う人の性格や育った環境で、
大いに変ることがあります。

言葉の誤解 = misinterpletation と言ってしまえば
それまでですが、こうしたことは他にもいろいろあります。

料理だってそう。
同じ日本食でも、海外へ行けばその土地の人たちが
好む味や素材に代えられたりして、何年か経つと、
独自のメニューになったりします。
日本のカレーがよくそう言われますね。

実はこれって人間もそうじゃないですか?
生まれた日から、創生した親とは違ったものになっていく。
確かに親子は似ます。
同じ家で同じようなものを見たり食べたり。
それでも親とは別の人格を持つようになっていく。
外に出てからはもっとです。
ワシがアメリカかぶれになったのも、NYへ行ったから。
またはカブレが先で、だからNYを選んだのか。

親はそんなワシを見て、「お前はワシの子じゃない」
と言ったかといえば、そんなことはない。
ルーツを知ってるから、ワシがどんな風に変ったかがわかるし、
変らないとこも知っていた(、と思う)。
3つ子の魂百までも、というように
その子の小さいときの行動パターンをよく見ていれば、
理解できる、予測できることがたくさんあります。

英語の場合は、そのルーツを知らずにカタカナで覚えると、
たまにシッチャカメッチャカな文を作ることになる。
どんなカレーも美味いというわけには行きません。

ここらで1度、カタカナ英語に興味を持って、
その元の意味を調べてみるのも面白いかもしれません。
何もラテン語からの由来や、言葉の歴史まで把握する、
といったマニアックなことまでする必要はありません。

和英辞書をひいてみる。
その後に英和辞書を引く。
できれば英英辞書も引いてみる。
動詞から形容詞にする記事を書きましたが、これだって
その動詞が本来持っていた意味から離れたものがあります。

ネットが普及してからは、一段と調べる必要が出てきました。
いろんな人が英語を使って、自分たちの文化で咀嚼し、
消化して排出しているからです。

カレーの話の後で恐縮ですが、
よく友達の間で、トイレで大きい方をする時にいうのが
「ちょっと子どもを生んでくる」
I'm gonna have a chocolate baby.
というのがあるんですが、子どもを産み落とすのと大きいのは
けっこう似ています。痛みはありませんが例外もありますね:p
その人の体内環境で出てくるものも違ってくるように、
子どももまたその人の個性を受け継いでくるものです。
いわば親を知っていると、子どもの人となりもわかったりします。

そういう予備知識がない場合もあります。
新しい言葉はググってみる。特にPC、ネット用語は要注意。
既成の辞書に載ってない言葉や、意味が変った言葉も多いです。

ナニゲに使ってりゃいいじゃん~♪と思われるかもしれませんが、
言葉はあくまでもコミュニケーション手段。
相手を理解し、自分をわかってもらうためにも、
なるべく誤解や思い込みは避けたいと思います。
不注意なひとことでイジメだって起こりかねない世の中です。

今日、ある記事を読んでいて、
この人はこの英語を全然違った意味で人に伝えてるな~と思い、
こうしてまた新たな意味が加わったカタカナ語が生まれた
と思ったしだいです。だって説得力ある文体でしたから。
新しもん好きの日本では、ネットでの言葉の普及が早いので、
こういう解釈も覚えとこうと決めたワシです。

ひとり歩きし始めて、変ってゆく子ども。
何につかまって、誰に出会ってそうなるのかはわかりません。
でもその出生を知っていれば、トンビが鷹を産むことになっても、
カエルの子がプーマになったりしません。
外来語もそんな風に思えると、辞書調べが楽しくなるかもしれませんよ。

追記:
上の英語のジョークはあくまでもワシの創作です。通じませんからっ!


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