今日はクリス!

今回は昨日の『英語風日本語』のリバイス編と同時投稿です♪
ワシにはAKIさんみたいに
犬や猫や蛇やトカゲがいるわけじゃないので、
ネタがないときはどうするか。
そう、周りの外人ドモを使うんですね。
ペットではないけど、いろいろ他の日本人友たちとは違うことしてくれるから
皆さんにもなんか役立つかと思ったりして…。
今回はオージーのクリスのことでも…。
前にマージャンをやったブログを書きましたが、
そのおしゃれな家が代々木にあるクリスの家。
もう日本には10年以上住んでいて、歳もワシと同じくらい。
日本の大手教育産業の極東担当セールス(つまり中国と韓国と日本ね)で、
わしが2度目にNYへ行く前から友人でしたから、今ではかなりの地位にいると思われます。
本人はシドニー郊外の出で、なかなかのオボッチャマ。
家族みんなとも知り合いですが、不思議な家族です。
兄弟姉妹6人いてなんと4人がゲイ!
クリスにも日本人のBFがいます。
ワシが最初に彼の実家へ遊びに行ったときは、
「あなたがクリスの今度の恋人ね?」と、
レズビアンで美容師のパンクなお姉さんに訊かれました。
まさかワシがもうバツイチ子持ちだとは思わなかったんでしょう。
ワシもインテリアには一応ブロとしてこだわりがありますが、
持ち物に関しては大雑把で、特に趣味といえるスタイルはありません。
しかし、クリスはネオクラシカル・リバイバルな家具が好きで、
アパートのビルの大理石張りの廊下を通ってドアを開けてからも、
その重厚優美なスタイルが途切れないからスゴイです。
普通日本人のお宅へ伺うと、豪華なアパートビルでも、家庭内に入ると
妙に生活臭さが出るものが放置されていたり、使用されています。
玄関に子どもの三輪車とか、あのスリッパラック、というものとか。
さてクリスの家は濃いモスグリーンの絨毯がエントランスの敷石を境に
部屋まで続きで敷き詰められています。この絨毯の色からして、
大量生産では出せない色だと思われます。
家具の色から窓のサッシに至るまで、こげ茶色とオークのツートーン。
そここに金やエボニーが見え隠れし、派手ではないけど、豪華です。
飾ってあるアートこそネオクラシックではないものの、地味な額装と思い切った構図が目立ち、
インテリアに合わせているのかと思うくらい、色使いが洗練されています。
ワシらが使うゲームテーブルはイギリスからの本物の骨董品。
リビングはシンメトリーとアシンメトリーの素晴らしい融合で、
行くたびに、その飽きることがない配置の妙に感心しています。
キッチンエリアは対照的にシンプルなモダンイタリアンなので使いやすく
清潔を保ちやすいデザイン。
リビングとの境界となるカウンターがアイボリーの大理石天板なので違和感がありません。
まあ彼の暮らしぶりのニートさを挙げていくとキリがありませんが、
自分の本職アドバイスや日曜大工の出る幕はないなという、感想です。
それでもここはこうしたいんだけど…とたまに相談してくれるいいヤツです。
彼がゲイということは友達同士で行った飲み屋で会ったときから知ってましたし、
今もそのときも、いいヤツで、まあ他の友達よりお洒落で、気が利いて優しい、
という印象は変りません。
自分のこだわりにはけっこうきめ細かいのに、話しかたはオージー特有のハフハフだし、
おっとりしてるとこもあって、人懐こい笑顔とエクボは、ワシから見てもカワイイヤツです。
きっと他の仲間とはもっとキャンピーな会話で、トーンも上がるんでしょうが、
ワシらといる時は控えめで、ホストに徹してるとこが本場イギリス人の子孫。
彼のお陰でワシの日本での生活の中に、生活苦を忘れるひと時があるのがほんとにうれしい。
広めの空間で、いい食器を使ってゆったり飲んだり食ったり、ってのはなかなか出来ないこと。
若い頃日本に来たばかりの頃、会社が見つけたもんではなく、アパートを自分で探したいと
言ってきた時、引っ越した時、その頃手伝った苦労が嘘のようで、今では懐かしく感じられます。
ボーイフレンドはいても、何でも言える他の友達がいるのはいいことだ、と言ってくる時のクリスは、
またあのエクボを浮かべて、こっちを赤面させるニクイやつです。
ネオクラシック様式(Neoclassicism):
18世紀~19世紀にフランスを中心に流行した様式。それまでのバロック、ロココ様式からの反動で古典の再評価を図ったもの。椅子脚のデザインなどじは直線的になり、優美なものが多い。建築外観同様にインテリアも建築的な構成をとるようになった。新古典主義ともいう。
キャンピー(=campy);
ゲイの間での会話やユーモアの盛り上がり方、スタイル。
掲載の写真はクリスの家ではありません。ネオクラシックの参考に。
