Catalyst = 触媒
ワシの友人にそこそこ売れた小説家がいます。
ワシもなんか書いてみたいな~と言った時にアドバイスされたことは、
決して自分の言いたいことを直接的に訴えてはダメってこと。
ハウトゥー本ならいいけど、小説ではタブー。説教くさくなるだけ。
そこが難しいところです。テクニックとガマンが必要。
だからブログではほとんど英語アドバイスと独り言にしてます。
話は違うけどワシはリンキンパークが大好きです。
音楽も歌詞もピタッと来ます。
歳も近いし、問題意識も同じ方向を向いてるような気がします。
優しいけど、物事の見方の厳しさがあります。
見せ掛けやナルシシスティックな偽善や欺瞞を嫌ってます。
彼らの去年のアルバムのファーストシングルがカタリスト=Catalyst でした。
それまでのラップ&メロディーのロックから一変、かなり骨太なコーラスが印象的。
これが今回のディズアスターやリビアなどの中東情勢にマッチしていて、また
最近よく聴いてます。元気をもらってます。
カタリスト=触媒、と聞いて思い浮かぶのが、自分も含めたいろんな人のメッセージ。
がんばろー、節電だ、募金だ、自粛だ…
素直な人たちには効果的だけど、も少し複雑な人間=ヒネたヤツには逆効果。
なんかそれだけでやになったり、したつもりになっちゃう。
でも言葉も発信することができず、ひたむきにがんばってる人たちを見てると、
こいつらと同じようにがんばりたい!って思う。
つまり彼らは直接ワシに何か言わなくても、そんな作用を与えてくれる。
それが触媒作用。自分の質は変わらないのに、周りを変えてしまう凄い人たち。
人間だけじゃない、無言でついてきてくれる犬や他の子たちもだ。
もちろんワシが稚拙ながら解説してるクマのプーさんも。
みんな癒してくれるし、いろいろ間接的に教えてくれる。
リンキンもこの作用と価値に着目。ロックでだよ~、最高!
ワシの好きなアガサクリスティも、この作用を使った犯罪を70年以上も前に書いてる。
ポアロ最後の事件、自分の遺作として。彼女のすべてがパイオニア。
ワシはそんな名を残したり尊敬されることはできないだろうけど、
これからも何でも夢中でやって行きたい。
家族もいるし友人もいるし、仕事仲間にも見てる人がいるだろう。
でもそんなの意識せずにやるべきだと思ったことを今やって行こう。
大きな絵は描けないけど、点々にしてつないでいこう。
そんな風に思ってる。直接的な言い方だけど…。