WBSの英語特集から | 英語は度胸とニューヨーク流!

WBSの英語特集から

英語も度胸、愛嬌、センス!



昨夜のワーサテを観た方も多いと思います。
空前の英語ニーズとブーム、そしてネットでの英語学習「I kow 」が紹介されていました。


アメブロ上のブログやグルッポなど、すでに何度も紹介記事を読み、自分でも無料体験したことがあります。
この春から月額1000円になってしまいますが、必要な単語や表現が、コース別に音声付きで、いつでも好きなときに学べる方法なので、これからも利用者が増えそうです。


この特集で印象に残ったのは、これを運営するセレゴジャパンの社長、グリーンバーグ氏のコメント。本人も日本語を含む数ヶ国語を自由に操る達人です。
「日本人は完ぺき主義。文法とネイティブの発音にこだわりすぎる」ので、なかなか通じる英語が身につかないということでした。ワーサテコメンテーターのフェルドマンさんも同じ考え。(プラス、海外留学すべき、はいつものセリフ)


短い文を組み立て、それをつなぐテク=文法は必要ですが、あとは英語のフレーズごと習ってしまった方が使える英語になります。
自分ではじめから文を作ってみると、同じ意味に見える数ある単語の中から、感覚で選んでしまい、使ってみる。するとどこかで無理な連結が起こりやすいもの。


新幹線のスマートな前部車体に、途中だけ山手線の車両がついていたり、後ろだけロマンスカーの展望台になってたりするかもしれません。
たとえ走りはしても、スムーズではなく、見る人には違和感。
通じはするものの、ちょっと首をかしげさせてしまう英語になるかもしれません。


ここでグルッポでの例を紹介します。(○○さん、失礼!)


I want to make some more progress for my English !!


日本語で文章を考えると「進歩」にprogress を使いたくなります。
「進歩する」でも make (a) progress
「進歩する」のは何においてか、というのが英語の表現
「自分の英語」の進歩、も日本語。「自分の英語学習の進捗」が英語表現


→ I want to make some more progress in my English learning (or study) !!


一見ヘンな点はないようでしたが、連結がうまくいかなかったり、最後部車両がなくなっていました。
日本語から翻訳しようとすると、まず日本語能力を問われると言うことがわかるでしょうか?
ですからフレーズごと覚える数を増やす方が実はカンタンです。


この方は、すぐに以下の文のように直しています。
どこかで聞いたのを思い出したんですね。


I want to improve my English .


これならもう誤解のしようがありません。

うるさい人は skill が必要では?というかもしれませんが、十分通じてますし、skill というほどオーバーな英語能力ではないかもしれませんからね。



フレーズごと覚えたら、初心者は単語を置き換える応用。
この場合、なるべく名詞だけ置き換える練習にしましょう。
動詞や形容詞はトリッキーです。


さて、発音にいたっては、自分なりに発音記号を読み取ったり、音声ソフトの真似が出来ていれば十分。
相手がそれに合わせて理解してくれるはずです。

世界百カ国以上もの人が話すのですからそれなりに癖や訛りがあって当然です。

ネイティブの発音にこだわるのは、実は同じ日本人に対する見栄以上の何ものでもありません。
たとえ完璧な発音をマスターした人でも、ネイティブから見ればネイティブには聞こえないのです。
外見も違うし、話す内容やその持って行き方も違うからです。


何よりもその土地で使う表現ができず、何の癖も文化的背景もない、いわゆるユニバーサル英語になっているからです。もちろん、これを目指すべきでしょうが、ネイティブ英語ではありません。ネイティブ英語とはもっと泥臭かったり、癖の強いものです。


言ってみれば、発音とは外見のようなもの。
外見はインド人でもイギリスに生まれた時からいれば、英語に不自由はしないネイティブです。
日本人はこの「外見」にこだわり、日本人同士で「きれい」「へた」を批評しあってるだけです。


先ほどのインド人の話ですが、イギリスで生まれても、やはり両親の発音や、バイリンガルの影響でRの発音などには特徴が出ます。「あなたはインドからですね」とよく言われるでしょうが、「いいえ、私はイギリス人です。ここで生まれました」と、堂々というでしょう。


こう考えると日本人の「ネイティブ発音」の理想形は、極端に言えば、美しいイメージの白人の発音を真似ようとしているだけかもしれません。発音は外見と言った意味、わかっていただけたでしょうか…?


こうしたことを書くとまた、受験英語にこだわる人や、ネイティブに限りなく近づきたいと思っている人たちから反感を買うかもしれませんが、英語を難しく考えないでほしいということです。

ぼくも人生の半分以上英語で生活してるので、ある程度このアドバイスに自信があります。


法律家や弁護士たちは、自分たちの仕事が増えるように、どんどん法律をむずかしく表現していきますが、受験用の英語を作る人たちもそうです。学ばせようとする前に、試験で落とそうとしています。


英語で、試験などの問題は Quiz. クイズと言います。
日本語のナゾナゾ感覚で解けば面白いのですが、これをまるで Problem のように額にしわ寄せて解く人が多すぎます。


昨夜のワーサテでは、他に機械製造業のおじさん社員や、観光旅館のおばさんも紹介されていました。

彼らは今英語が必要で、文法とかネイティブな発音などと言って、自力で英文を作る余裕などありません。

英語で描かれた図面を読み取ったり、予約日時のメールを裁いたりしなければならないからです。

とにかく、図面や場面や状況ごとに、使われている英語をひとかたまりで覚えていくだけです。

ミスをすれば即、損害をこうむることになるからです。


相手を理解したり、気持ちを伝える手段の基本は、動物も同じ。相手の真似をして共通理解を深めることです。

あなたがほんとに外国人とのコミュニケーションを目標にしているのなら、日本人っぽくてもいい、まず人の真似から入りましょう!自分らしさを出すのはその後です。


アートや職人の世界でも、有名な作家の真似をたくさんしていき、やっと自分の個性が見つかるものです。


そして、わからないことはどんどん質問しちゃいましょう。芸術や職人の世界と違って、日本では、質問する人より、教えたがる人の方がたくさんいますから。



英語は度胸と愛嬌!