英語で読むタオのプーさん、始まります
日曜日に急に本棚の整理始めたら、懐かしい本が出てきました。
ペイパーバックの「タオのプーサン」The Tao of Pooh by Benjamin Hoff
これはわしのバイブルのような本で、
20年位前の、まだ欲望や迷いや不安やエネルギーでいっぱいの頃にぶち当たった本です。
たぶんはじめて読破した英語だけの本だったと思います。
(挿絵がない本はもっと後から挑戦しました:P)
それから何度も読んで、アメリカにも持っていって、また持って帰ってきた貴重な本でもあります。
内容は老子の教えに基づいたタオイズムを、あのミルンのプーさんや仲間たちのキャラとオーバーラップさせて説いてるもんなんですが、あまり説教くさくなくて、かわいく読める哲学本です。
いろいろつまらないことで悩んだり、大きな決断をしなければならなかったり、疲れる人間関係の原因やこれからの生き方のヒントなんかを探している人には、原点に戻ってほっこりできる内容です。
そこでぜひ、今回から本のとおり、10章に分けて、この本と英文をぜひ紹介したいなぁ、と思っています。
作者(author)は自分も登場人物となって、タオについてプーたちに語りかけます。
この際のプーの応答は、英語のグラマーからちょっと外れたりしますが、幼児言葉や英語不慣れな人の応答と思えばいいかもしれません。もちろんこれも作者の狙いであり、本来のミルンによるプーのイメージを壊さないためでもあります。
序章で好きなところはプーと友達のピグレットの会話です。
" When you wake up in the morning, Pooh, " said Piglet at last., " What's the first thing you say to yourself? "
" What's for breakfast? " said Pooh, " What do you say, Piglet? "
" I say what's going to happen exciting today? " said Piglet.
Pooh nodded thoughtfully.
" It's the same thing, " he said.
「ねえ、朝起きてさあ、プー」ピグレットがやっと口を開きます
「まずはじめに自分に言うことは?」
「朝ごはんは何かなって」とプーが言って、「君は何て?ピグッレット」
「ぼくなら今日はどんなワクワクすることがあるだろうって」とピグレット。
プーはよく考えたようにうなづいてこう言いました。
「じゃあ、ぼくと同じだね」
言い方は違いますが、みんな同じこと。
ただちょっと意味が深く聞こえたり、大人っぽかったりするだけで、中身はいっしょ。なのに自分だけすごいことしたり言ったりしていると思う人は、違うんだけど…という気持ちになるかももしれません。
プーの単純さや気楽さに、いらいらする者やあきらめる者、一所懸命に諭そうとする者など、仲間や作者が入り混じって展開するプーの世界。そのうち彼らの言っていることは、物事のほんの1面で、すべてのことには良いも悪いもない、たんなる幻想や事実だけなんだということに気づかされます。
これからも楽しみにしてくださいね~。
この本は短くて、難しい単語もあまり使ってないので、ぜひアマゾンの中古 かなんかでも600円以下で手に入りますから読んでみては?
本棚の整理はこの後、置き去りにされました。