もうすぐヴァレンタインズデー!(の思い出)
わしの一生の中でも1番短く終わった付き合いは、
クリスマスからバレンタインまでの50日間くらい。
みな家族の所や、思い思いの場所で休暇を過ごすクリスマスに、
日本人で集まってクリスマスパーティというのがありました。
まあそこで出会って、すぐそういうことになったんですが。
思えばピークは年末のカウントダウンあたりで、
あとは徐々に下り坂だったような気がします。
彼女も留学生で、夜は和食屋さんでバイトしてる身。
だんだん、1月のほとんどをうちで過ごすようになり、
忙しいのに毎日いろいろ世話をしてくれたりしました。
課題や宿題に追われていた当時学生のわしとしては、
あまり一緒に出かけたりする時間がなかったので、
助かってるのと同時に、ちょっと罪悪感がありました。
2月に入ると、バレンタインはどうする~という感じで
楽しみにしてるようだったので、何か計画しなきゃいけないなと
思うようになりました。
あんまり贅沢できる身分じゃないけど、どこかファンシーなとこで
食事すれば嬉しいだろう…と思い、いろいろ人に聞いてみたり。
普段の感謝をこめて、当時NYで流行っていたレストランに
テーブル予約をしました。
彼女もその日はバイトを早くあがれる日だったので、
楽しみにしてるようでした。
タイミングが悪かったのは自分の課題のプレゼンが翌々日だったのと、
彼女のバイト時間がその日伸びたことでした。
クイーンズに帰る時間がないので着替えられない、ということで、
パニクっていました。
普段からかわいい格好をしていたし、「ゴサム
」といえども、
ダウンタウンのレストラン、フォーシーズンズではありません。
いつもの格好でいいじゃん、と軽く言ってしまいました。
こちらとしては何を着ててもかわいいというつもりでしたが、
そこからなんかうまくいかなくなったようでした。
「1時間予約をずらしてもらって」とのこと。
「えー、だいじょぶかな」そんな気持ちでレストランに電話。
ちょっと待つかもしれませんが、OK。
彼女は急いでやってきました。
なんか超イケテル感じで、ばっちり決まっていました。
わしは一張羅のジャケットだったけど、中は普通のセーター。
ま、NY風にドレスダウンしたつもり。
バーで待つこと20分くらい。
予約したとはいえ、NYでは普通のことです。
「これならもう少し遅く来てもよかったね~」
まだかな~と思ってたとこへ、知り合いのジョンとシアが。
偶然ここで予約してたらしい。よかったら一緒に…ということで、
ラッキー!と思ったのが運のつきでした。
まだそんなに英語が達者じゃない彼女も楽しそうにしてましたが、
食事が終わって彼らと別れると、なんかむくれ始めました。
今思えば、悪かったなぁと思います。
ふたりっきりでロマンティックディナーというコンセプトだったし、
女性2人いれば、着てるもんも内心比べてただろうし、
彼女としては時間があれば、髪なんかもセットしたかったんでしょう。
まあご想像のとおり、こっちも切れ気味で喧嘩になり、
その夜で2人の中は終わってしまいました。
こうしたイベントの時はどちらかの期待がふくらみがちで、
ふくらんだ分、破裂しがち。
お互いヴァレンタインを一緒に過ごせることでハッピー、と
思うことが大事なんですね…
それからはクリスマスやバースデー、旅行などの2人のイベントには
ちょっと慎重になりました。
fancy restaurant ちょっと気取って行きたいオシャレなレストラン
dress-down フォーマルっぽいところを少しカジュアルにする着方
expectation 期待感 楽しみでもあり重荷でもあります、ね。
Qeens 地区 マンハッタン中心街から地下鉄ですぐ。
んなわけないか、すいませ~ん!