Part 3. 人を見かけでJudgeしてませんか? | 英語は度胸とニューヨーク流!

Part 3. 人を見かけでJudgeしてませんか?


英語は度胸と愛嬌!
今回のお役立ち英語: 
No offense = 悪気はないんだ
Prejudice = 差別的偏見、先入観

今回急いで書くテーマは「No Judgement」です。
訳すと「(否定的に)決め付けない」ってことです。

日本は基本的に長い間単一言語・単一民族できたからかもしれませんが、比較的同じものが一気に流行る傾向があるように思えます。価値観まで似てる人が多いのかもしれません。他の人がやることをよく見て真似したり、同じものや同じことでの共鳴意識が強いのかもしれません。ごみの問題や環境問題などはあっという間に普通のお年寄りでも気をつけるようになり、jひいてはエコポイント需要などにもつながっています。

よくテレビのニュースなどで、「どこそこでは何が流行っている」というのを耳にしますが、これは日本で流行ってるのとはわけが違います。かなりマイナーなところでの流行でも、メディアは「流行っている」という表現を使うのです。特に海外で日本関連のものが人気あったりすると、日本ではさっそく10倍にして伝えているので、こちらは相手が当然知ってるだろうと思って話すと知らないという人が多いです。戦時中、日本は負けているのに、小さなエリアで勝ったニュースだけ伝えていたような現象が、政府の強制なしで起こっています。なぜって国民がそれを喜ぶからです。
今ではインターネットがあるので、本当に流行ってるかどうか知りたければ、キーワード検索をしてみて、どのくらいの件数がヒットするかをみれば、なんとなく確かめられますが、おじちゃんおばちゃんなどからはいまだにアメリカでは~が流行ってるんだってね、などと聞かれます。

アメリカやヨーロッパは人種・文化のルツボで、隣の人の肌色も好みも考え方も違うのが当たり前なので、一概に流行ってるものを決めるのは難しいです。もちろんIpadを持ちたいといったようなウィッシュリストは世界共通ですが。
基本は自分と他人は違うという理念。だからまとめるのは大変かと思えば、利益がかかればすぐ結びついてしまうのはどこも一緒でしょう。

No judgement は普段の状況でもよく使われるようになった表現のひとつです。 
「彼女ったらBFいるのに他の男とも付き合ってるのよ。なんかスラットってかんじ」
「あいつ昇進がかかってるから上司にゴマすってるんだな。ほんとにせこいやつだぜ}
こうした会話はすべて相手を自分の物差しでJudge している様子です。
倫理を自分流に解釈して、人を判断したり、悪く思うときによくこの言葉で忠告されるのです。

アメリカは自由の国とはいっても、じつは差別意識が高い国です。
女性から始まって黒人、身障者、ゲイ、今ではイスラム教徒、といったところでしょうか。
日本の日々の中でも、スポーツ苦手、頭が悪い、ブスとかデブとか出っ歯、貧乏といったことで小さな差別がたくさんありますよね。
こうした差別が多かったからこそ、アメリカではそれを禁じる法律も多いのです。
人をJudgeすることは「こうではいけない」ルールの塀をどんどん立てること。
そのうちまわりをその塀でおおってしまって自分自身が身動きできなくなります。
つまり自分もその差別の対象になるということです。

人を自分の色眼鏡でみる、決め付ける、倫理的に裁く、こうしたことを戒める言葉が No judgementなんですね。
これを胸において接すると、いろいろな人や文化とうまく付き合えるようになりますし、世界も広がります。
英語を学ぶ目的のひとつはその広がる視野だと思います。

友人や同僚にちょときついことを言わなければならないときはこんな表現も役立ちます。

No offense (悪気はないんだ)

I mean no offense, but he becomes really cold sometimes.
(別に悪気はないんだけどあいつ時々すげー冷たいよな)
悪意や侮辱がないことをことわっておきます。

Nothing personal (個人的にとらないでほしい)
You have so many mistakes in this report. It's nothing pesonal, but better read it through a bit more carefully.
(このリポート間違いだらけだね。君だけに言うわけじゃないけど、もうちょっとよく読んだ方がいいよ)
個人攻撃でも恨みがあるわけでもなく一般的にという意味で使われます。

自分とは文化も言語も違う人と話すためにある外国語ですが、同じ日本人同士でも気持ちが通じない人は多いはず。
No judgement の精神で行きましょう!