7.九寨溝(きゅうさいこう)@中国

は、中国四川省の奥地にある透き通った水が流れる美しい峡谷です。
峡谷の全長は約30キロメートルという長い距離があり、周囲には植物が多く生い茂っています。

標高は最大で3500メートルと高く、気温が12~13度と少し寒いエリア。 気圧の関係でここでお湯を沸かせば、70度前後の低い温度で水が沸騰するそうです。
九寨溝の池は、晴天時には綺麗な青色、夕暮れ時にはオレンジ色にみえることで有名です。
特に九寨溝で一番水の色が美しくみえるスポットは、五彩池と呼ばれるところ。
池を取り囲むように森林が生い茂り、ここには遊歩道があるので、美しい水の輝きを真近で堪能することができます。


この辺り一帯の地形はカルストと呼ばれる、石灰岩地域に見られる侵食エリアとして有名です。
池の底に大量の石灰成分(炭酸カルシウム)が多く沈殿して、水の底に沈んだ真っ白な石灰物質は、太陽の光を反射して、日中には空の色を反映して澄んだ青色、日暮れ夕方ごろには夕焼けのオレンジ色になります。

イタリアのカリブ島や、沖縄の真栄田岬にも海蝕洞という水が青く輝く洞窟があり、九寨溝と同じく宝石が輝いているかのような、美しい風景がみられます。

※ゴマ知識
同じ石灰岩の成分を含んだ
「プリトヴィツェ湖群国立公園」がクロアチアにありますが、スケールは九寨溝の方が大きいです。