A型事業所問題 | 【福祉の現場から日本を変える!】 堺市の就労継続支援A型・B型事業所・就労移行事業所のドルフィングループ ~てりぃのブログ~

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福祉の現場から日本を変えたい!
福祉事業所の運営会社の代表者であり、日本プロゴルフ協会ティーチングプロの“てりぃ”です。
一見、何のつながりもない福祉とゴルフの話題を中心に一方的に話します(笑)
HP: http://prosper-japan.com/

こんばんは。




久しぶりに大阪に帰ってきました。




行きも帰りもパソコンをパチパチ…




相変わらず落ち着きがありませんねぇ。




さて、前回は少し厳しいお話をさせていただきました。




厳しいというか、




私の中では




当たり前だと思っていますが、




私は少数派⁇と思うことも多々ありますね。




しかし、




ブレることはありません。





この先もドルフィングループの理念を貫いていこうと思います。







昨日から参加させていただいている


 


日本財団の就労支援フォーラム。





今日はA型事業所についての分科会で勉強させていただきました。





タイトルにもあるように





ここ数年、全国でA型事業所が破綻するケースが相次ぎました。





そして、大阪でも同様のケースが発生しているようです。





ただ単に事業所が破綻するというのは





ある意味仕方ない部分はあります。





そういった観点からすると、





ドルフィングループも他人事ではありません。




実際のところ、





私も日々考え、




命懸けで業務に向かいながら





なんとか目の前の問題を乗り越えているというのが実情です。




なので、





私もより一層




気合いを入れて頑張る必要があると考えています。




ところで、破綻問題の何が悪いのか?




そこがポイントになります。





ここからは、




私が直接見た話ではないので




事実かどうかはわかりません。




ただ、報道などでも取り上げられている内容なので信憑性はあると考えています。




これらのケースは




内職もしくは、何も仕事をしないのに





利用者の方に給料が支払われ





お客さんのように接していたのです。




A型事業所は利用者さんと雇用契約を締結します。



なので、




原則的に最低賃金は保証されますし




雇用保険や労災保険にも加入できるのです。




雇用の面で見ると




A型事業所の利用者さんは労働者なのです。




そこに福祉的支援がくっつき




一般就労を目指して訓練するというのが国の制度としてのA型事業所なのです。




ここで話を元に戻します。





破綻問題の事業所は、




訓練になるような仕事をせず




また、最低賃金を支払うには程遠いような軽微な作業しかしていないということでした。






ある意味、





利用者の方にお金をあげているような感じですね。





ただ、最低賃金を支払う仕事という面では





ドルフィングループもまかないきれていないので偉そうなことは言えません。




ですが、




技術や忍耐力を身につけられるような仕事はしています。






うちの事業所の話はさておき、





対価に見合った仕事をおこない事業収入をまかなうことができている事業所も




(中にはしっかりと働く方もおられるのも聞いていますが)ほぼ仕事をせずに





ボーっと過ごしている事業所も基本的に給料が同じなんです。




人間、




楽してお金をもらいたいですよね。




余程の人格者でない限り、





そう思ってしまうのが普通ではないでしょうか。




それは人間の性で




障がいがあるとかないとは全く関係ありません。




事実、私も若い頃は




楽してお金をもらうことばかり考えていました。




今はたまたま自分自身の目標があるので




必死に働くことができていますが、




ベースは同じなんです。




楽してお金をもらうことを覚えるとどうなるのか?




一生懸命に働くことが損したような気持ちになります。




身体も頭もつかわないでお金をもらっていると




能力も低下します。




そして、心身ともにすぐ疲れるようになります。





すると、




働きたいという気持ちも薄れてきます。




また、仕事から得られるのはお金だけではありません。




役割を持つことや仕事をやり遂げた達成感からやりがいを得ることができます。





しかし、それも得られることはありません。





破綻事業所問題のマズいところはここなんです。




落ちた気力、能力を戻すのはそう簡単ではありません。




私はこれらの事業所に通っていた方達が




自分達の能力を最大限に発揮できる仕事をしたくて




ウズウズしていることを願います…




最後に。




A型事業所は素晴らしい制度です。




障がいや難病のある方は、




福祉的支援を受けながら労働者としての身分も保証されるわけです。




今日登壇されていた先生がそのようにおっしゃっておられました。




この制度がなくなって1番困るのは利用者の方々です。




誰のための制度なのか。




この先もA型事業所という制度が続くように




私達も努力したいと思います。