トミエの掟 その2 | Terry Funk Products Inc.

トミエの掟 その2



「トミエの掟」というタイトルをつけた私の悪夢怪談の続きです!完結編


(ちなみにこの夢の季節は夏でした!湿度が高くじっとりしてました。)

もうトミエの家で寝ることになりました。

間取りと各人のフォーメーションはこうです。


老婆と3人で雑魚寝です。
台所の真ん前、茶色い塩ビの床で直で寝ることになりました。

トミエ(老婆)も床に直で寝ているし、ただただ早く朝になって欲しかったので、もちろん文句無しです。

寝るとき真っ暗派の私はどうせなら真っ暗にしてほしかったところですが、明かりは、豆電球だけついてるみたいな程度の薄暗さです。

不安だったので、私は抱き枕のように友人の足にしがみついて寝ることにしました。

少しすると、激しめに扉を叩く音がしました。めっちゃ怖いです。
間取りのとおり、トミエの家、扉開けたらすぐ部屋なのでダイレクトに聞こえます。
…ていうか、私らが駆け込んだとき、鍵、開いてたよな……。

もう一度、間取りとフォーメーション

扉を叩く音が激しく、回数も多くなります。
ひっきりなしに叩かれています。
しかも、変なリズムで繰り返し叩いています。
不安定なリズムです。
不安定なのに、全く同じ不安定なリズムを叩き続けています。
私が一番扉から近いです。
もうめちゃくちゃ怖いです。

トミエは一切何も言わず動きません。

私はもう絶対目を開けて扉の方を見たりしないように、目をギュッと閉じ顔の向きを変え、寝ることだけに集中しようとしました。

激しさを増す扉を叩く音。
それまで一緒に横になっていた友人が立ち上がってしまいました。

そして、立ち上がって扉の方を向いた友人はガタガタ震えながら(目を閉じてたが夢なので震えてたのがわかる)、

「◯◯(私の名字)、絶対に目を開けてはいけないよ!」と言いました。


その言葉に、私は、目をギュッと閉じたまま
「わかった!」
と元気よく返事しました。



その瞬間、夢が終わりました。

きっと彼(友人)は…見てはいけないものを見てしまったんですね…。

夢が終わった後、夢うつつの状態でエピローグ的な感じでナレーションだけの後日談が頭に流れました。

そこはあんまり覚えてないですが、男性の声(友人の声ではなかった)で、
「目が飛び出し、顔の半分焼け爛れた少女の姿だった…なんとかかんとかの犠牲になったのであろう…」
みたいなことを言っていたと思います。

「目を開けてはいけない」と言われたまま終わったので、夢から覚めて、目を開けるのが怖かったです。
もしかして「起きるな!ゆっくり寝てろ!」というメッセージだった…?

こうして文章にしてみると怖くないなあ、と思ってしまいましたが、現地(夢)にいたとき、本当に怖かったです!!!

トミエの掟を守らず、「見てしまった」友人が気になって本人にラインしましたが大丈夫です。元気でした。

「トミエの掟」とかタイトルつけたけど、トミエ、なんも忠告してくれなかったけどね。目を開けるなとか言ってくれんかったけど。

壁からずり落ちていたあの「トミエの十ヶ条」をちゃんと読んでれば書いてあったのかもしれませんね。