~たいめいけんのオムライスに学んだ友達の良さの生かし方~
昔、高校のクラスメイトたくさんで、スキー&スノボに、泊まりで行ったことがあります。
その夜、テレビではグルメ番組をやっていたので、まったりとみんなで見ていました。
ここのオーナーのクラスメイトには、自らが太っていることをネタにする、まぁ簡単に言えばデブがいました。
見ず知らずの人や、単なる知り合いに『デブ』と言えば、それは文字どおりの悪口。
しかし、彼は違いました。
彼は自分のデブを全面にアピールし、クラスでも人気者でした。
彼は夏休みや冬休み、春休みなど、長期の休みの直前になると、いつもこう言ってました。
『おまえら俺のことデブデブ言ってるけどさ、休み明けの俺を見たらビックリするぜ』
本人はおそらく、痩せてスリムになってみんなをビックリさせようと思ったのでしょうが、
休み明けの余計に太った彼を見て、ある意味みんなビックリしていました。
そんな彼だから、彼の体型をイジる。
それはイジる側にもイジられる側にも利益をもたらす、言わば
Win-Winの法則
が成り立っていました。
『Win-Win』と聞いて、ウインナーを連想しそうな彼のヨダレをすする音が、今も脳裏をよぎります。
みんなでグルメ番組を見ていた時、もちろん彼も同じ部屋にいました。
その番組で取り上げられていたのは『たいめいけん・タンポポオムライス』でした。
オムライス。彼にはたまらない響きです。
誰かが彼の耳元で『オムライス』と唱え続けるだけで、彼はご飯3杯は楽にいける。
ここのオーナーは、その日以前に、タンポポオムライスをテレビで見たことがありました。
それゆえ、タンポポオムライスのからくりを知っていたのです。
画面上では、お皿に敷き詰められたチキンライスの上に、ラグビーボールの形をした、半熟卵のオムレツが乗せられていました。
彼に『これめっちゃ美味そうじゃない?』と言うと、
彼は『うおぉー食いてぇー』みたいなことを言いました。
しかし、タンポポオムライス。これだけではありません。
すかさずからくりを知っていたここのオーナーは、『これだけじゃなくて………』と、彼を煽りました。
画面上では、シェフが半熟のオムライスにナイフを入れると、ラグビーボールの形をした卵は、半熟が故にハラリと広がり、チキンライスを覆いました。
彼はあまりに食べたいと思ったのか、畳を転げ回りました。
彼のリアクションを見て、周りのお友達は大爆笑。さすがはデブをネタにする男。食ってもいないのに、画面から伝わる美味しそうな映像だけで、爆笑のリアクションを作り上げます。
しばらくして、彼は小声でここのオーナーの煽りを誉めてくれました。
し、したたかなデブ!
さ、策略家のデブ!
その日の彼の愛されっぷりを見て、ここのオーナーは陵南の魚住くんが伝えたいことが、ちょっぴり分かったような気がしました。
『お前は鰈だ。泥にまみれろよ。』
そして、それを通じて赤木くんが感じたこと、それもちょっぴり分かったような気がしました。
『オレがダメでもあいつらがいる。あいつらの才能を発揮させてやればいい』
(ここのオーナーは主役じゃなくていい)
こうしてここのオーナーは、面白いお友達を煽ること、人をイジることを学びました。
ここのオーナーが誰かをイジる行為、そこにイジめてやる!とか、こらしめてやる!とかそんな気持ちはまったくありません。
そこに含まれているのは『愛』です。キュン!
ここのオーナーにイジられてるあなた、そういうコトなのでこれからもお友達でいてください。
上記のブーちゃんはマイミクでもないし、今は会うこともありません。
それでも、もし彼がこのブログを見ることがあるとしたら、その時はきっと、
『はぁ!人のことデブ扱いしやがって!信じらんねぇ!』
と怒りをあらわにしつつ、
『もー怒った!ヤケ食いだ!』と言いながらポテトチップなりチョコレートなりを口いっぱいに詰め込み、満面の“どや顔”で、こっちを見てくれるような気がします。