てくてくてくてく



(ステージ上にセッティングされた、マイクへと向かうここのオーナー)



本当の優しさってなんだろう…





例えばもし、
ここのオーナーが誰かと歩いている時に、
バナナの皮を踏みつけて転んだら…

その時は、

「や~いや~い!おいおいバカだろ?」

くらいに笑い飛ばしてもらいたい。(そんなバナナ!?と笑い飛ばされるのはNG)



気づかないフリとかされるのが一番ツライと思う。

「だいじょうぶ?」って気遣われるのも、心配してくれるのはありがたいかもしれないけれど、なんか負い目を感じてしまうだろう。

やっぱり笑われるのが、恥ずかしいようで一番救われるような気がする。



しかし、これはあくまでここのオーナーの価値観。

ここのオーナーがこのように思うからといって、誰かがバナナの皮を踏みつけて転んだ時に、

「や~いや~い!おいおいバカだろ?」

というのは、得策ではない。

おそらく、素直に相手の身体を気遣い心配するのが基本中の基本であろう。



ただ、基本的な気遣いだけでは、一歩踏み込んだ関係にはなれないような、そんな気がするのだ。

『だいじょうぶ?』は初対面の人でも言える。

『や~いや~い!おいおいバカだろ!』はある程度の親密さがないと言えない。

だったら、初対面の人でも言えるようなコトは言いたくない。

ここのオーナーとこの人だから言える、そんな言葉をかけたいしかけられたい。

いつからか、

「だいじょうぶ?」から「や~いや~い!おいおいバカだろ?」へと、正解が変わるというのが、ここのオーナーの見解である。

とは言うものの、あくまで基本は相手への気遣いである。

「や~いや~い!おいおいバカだろ?」という、アクロバティックな言葉をかけるタイミングを、意図的に探るのも、ちょっと違う気がする。

基本は大事である。

オーバーヘッドキックの練習を100時間した者と、サッカーに必要な基礎を100時間練習した者、どちらが試合中にオーバーヘッドキックを繰り出すことが出来るかというと、後者だとここのオーナーは思う。



みなさんはどうお思いでしょうか?

きっと100人いれば100通り。

1000人いれば982通りの答えがある。(1000人いれば18人ぐらいは誰かと答えがかぶる



結局、何が正解か分からない。

いや、正解はないのかもしれない。



本当の優しさって何だろう…



てくてくてくてく…



(一礼をして、鳴り止まない拍手の中で、ステージ上から立ち去るここのオーナー)



ズコッ!!!



(あっ!落ちているバナナの皮を踏みつけて、ここのオーナーが転びましたよ!!!)