10月24日午後10時半頃。
我が家のモルトが空に還っていきました。
2歳と8ヶ月、モルモットの寿命としては短く、飼い主として無知だったと思うと恥ずかしさと後悔しかありません。
今年の春頃痙攣を起こし、歩いても左に偏る現象が起こったので病院に連れて行ったところ、先天的なてんかんと診断されました。
ただご飯は食べていたので幸いにも回復、何度か診察の末、あとは様子をみて行くしかないということで終わりました。
そしてしばらくは何事もなく、ただ左に傾いている以外は元気で、それもてんかんのせいで特に先生も何も言ってなかったしと特に気にすることもありませんでした。
10月に入り、ある時から急にご飯を食べる量と便の量が減り、おかしいなと思いまた病院に連れて行きましたが、ひとまず消化を促す薬での様子見となりました。
モルモットがご飯を食べなくなると死が近いと書かれていたのは知っていたので、なんとか食べさせようと好きな人参やビタミンタブレットを小さくしてあげていましたが少なくても食べていたものもどんどん食べなくなり、2日後に別の病院を受診、そこで今までの経緯と、実際にモルトを見た先生は真っ先に耳を疑い、レントゲンを撮ったところ先生も見たことがないほどのかなり重度な中耳炎だったことがわかりました。
春頃の痙攣などもこれが原因で、半年かけて悪くなっていったような感じではないかと言われた時は、もう殴ってくれと思いました。
さらに先生に、その時にレントゲンは撮らなかったのか?と聞かれ、撮っていないし言われもしなかったのでそういうところにも気がつかなかったと、そしてそんな自分達がとても恐ろしく腹が立ちました。
果たして良くなるのか?という中で出来ることとしては薬をあげるくらいしかなく、薬でまずは食欲が戻ればということで病院を後にしました。
牧草は柔らかいところが好きだったので、柔らかい牧草を買いに行き、小さい頃にあげていたペレットなども買って帰り、恐る恐るご飯をあげるとすごい勢いで食べてくれたので、すごく嬉しくて思わず泣いたほどでした。
それまで食べなくなっていったのが辛かった分、めちゃくちゃ嬉しかったです。
けど、しっかり食べてくれたのはそれが最後。
そのあとは食べることなく、しまいには水も飲まなくなり、強制給餌に変えて家にいる時間は2〜3時間おきにあげていましたが、ほんの少しのみ。
あとはそれすらも飲み込みにくいのか、口を動かしてくれなくなりました。
日曜夕方頃流石にもう無理やりあげるのはキツく、次第に動きたくても動けなくなっていく体を抱いて見守って声をかけてやることにし、彼と見守る中私の膝の上で彼の手に包まれながら息を引き取りました。
最後にしっかり食べてくれた日から1週間。
私達2人が休みの日曜まで、小さな体で本当によく頑張ってくれました。
あんなに飼うことを嫌がっていた彼が言い出して飼い始めたモルトは、初めて出来た2人の家族で、想像を遥かに超えた存在になっていたと感じます。
朝私達の起きる音で、ご飯をくれとアラームのようにけたたましく鳴く声も、ドライヤーの音でスイッチが入ったように大運動会を始める姿も、掃除後に全身で喜ぶ姿や、人参をものすごい速さで食べる姿、夜中に作業をしてる私の後ろから聞こえてくる音も、もう見ることも聞こえてくることもないと思うと、気づいてやれなかった自分にすごく腹が立ち脱力感を覚える程辛いのですが、苦しくて辛い中頑張ってくれたモルトのことを思うといつまでもそんなこと言ってられないという気持ちもまた同じようにあって。
気持ちの整理と記録として、書くことにしました。
最後は本当に寝てるような綺麗な顔で、大好きなキリンのクッションドームに入れてあげて、人参たらふく食べれるようにと持たせて、26日の夜にお別れしました。
モルトにとって私達はどのように映っていたかはわかりませんが、短い間でも楽しかったと思ってもらえてたら嬉しいです。
ごめんね。そしてたくさんありがとう。