四回にわたっての社員研修会、当会に講師依頼がありそれぞれ都合の良いメンバーが参加してお話ししてきました。葬送儀礼が急速に簡略化・縮小化しつつある現在、伝統儀礼について学ぼうという企画はさすが県内大手。各会場の方々もビデオ会議で参加され、私たちも大変勉強になりました。

少し遅れましたが、主に直葬に関する懇談会の記録メモをアップしておきます。

 

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6月14日アスピカ社+TERRAねっと福井 懇談会「儀式文化を守る」メモ

●直葬について

・個人の亡くなり方、状態でご自宅、ホール、火葬場となる

・亡くなってから24時間経たないと火葬してはいけない

・数日たったりしていると安置が出来ない

・お客様の希望よりアスピカさんの勧めにより1日空けてか翌日か当日する

 

●作法

・中には焼香台すらいらない方も

・火葬場だけ、葬儀の日だけ読経をすすめられることもある

・火葬の時間に合わせて出棺、飾りはほぼしない

 

●直葬の理由

・花代のみしか出せない、生活保護の人、生活するお金もなかなか無いのが多い

・必要性を感じられない方もごくわずか

・宗教的な理由で仏教以外では直葬

○東京では直葬がそういう選択肢として多くなっている

・スタッフから直葬は勧めてはいない

・パンフレットにも載せていない

・直葬は良いという情報が飛び交っている

・大野は少ない、お客様から言われることはない、家族葬がリーズナブルというのは安易ではないか…?

・後継人からいいた身寄りのない人が増えた

・火葬場でお葬儀での葬儀はほとんどなく、今は数えるほど…時間的制限による

 

○地域社会が残っている要素は

・この地域が極端に多い少ないはなく経済的理由

・人口比で多い

○葬儀費用も無い人にボランティア体制があればどうか

・営業の人はお礼でいいです、と言っても、お願いしても無償でしたくない。日頃のつながり、付き合いによってであって、費用のみが理由ではなさそう

・お寺さんを紹介してほしい意見は多くなった。親戚間の縁切り、で無償でとなればおられるのではないか

・本来はこのお寺さんなんで、と後で分かるとトラブル、無償であったとしても

○東京の開教区、一周忌の法事の時にお金は出せないがご縁つなぎで2回したことがある。お葬儀も無償だった

・僧侶寺には聞こえず、葬儀屋さんには言える

・依頼受けて行って親戚が違う場合も含めて

○インターネットでの僧侶紹介、福井でも登録でお金の契約があったはず

○本来の意図としてとらえてもらえるかどうか、お金がかからないからという理由であれば

○葬儀軽視となる結果になるのではないか

○お礼なし、ではなく、抑えられる、にした方がいいのではないか

○何も差し上げられないのは抵抗があるのではないか

○グリーフケアとしてかえってあれでよかったのか、お金であきらめるのは精神衛生上よくないのではないかと振り返る。安いからという流れでははたして

 本当に一番は信仰心であってお葬儀の価値観となる、借金してでもお葬儀する人や、死んでその先が気になる人

 七日参り、中陰、が面倒な雰囲気だったり、迷いながら断る人、もしくは要らないものには使いたくないという人

 お寺紹介として、お金が安定しますよと葬儀者、宗教者から促すとお寺さんは要らないとなる

・一緒に大切であると定期的に提示される方が本来の意味が伝わるのではないか

・目録の各項目はお寺にきいてという流れではある

・お気持ちの相場は?となる

○お骨、回りまわって家庭的事情で心に残ってお寺に持ってこられる

 直葬時のお骨は?お仏壇は?となると

・本家と相談ーお墓

・ごくまれに拾わない人もゼロでもない、身寄りもお墓もない人は甥や叔父が引き取り手となるので

○遺言通りかどうか

・事前相談の一発目に言われるのは費用。どういう最期よりお金メインになるが、なんとかお気持ちに持っていこうとするがどうにもならない時もある

○コロナなどでお骨となって帰ることは、

・病院へ行くとお骨になって帰ってくる、後日に骨葬"も"ある。ご遺族の悲嘆は想像を絶する。

 大きな病院では直接ではなくても対面できるのではないか、取り扱いはまだ決まっていない

・スタッフでお骨拾うこととなる

・病院によってはご遺族は防護服、御棺目張りし、移動。

・対応されているのは今は二つの病院だけ

 

●直葬後のご意見 良い声、悪い声

・仲良かったから、と思った人も。よほど仲悪くなければしない方が、という声

・後悔が残っている方もいる

・家族葬より一般層となった人で悪かったと言う人はない。家族葬、直葬のデメリットの方が出るのではないか

・家族葬や小規模葬のビジョンや意志、理由がはっきりしていたら満足する。

 漠然とした流れでしたら精算時に後悔をきく——目的が明確かどうか

 香典入るのは少ないが心配りが少ないというのはある

・生前の関係、お寺、汗をみることにより心がすっとした

・家族葬にしようか迷っている人には一般層を勧めた方がデメリットは少ない

 

●直葬、家族葬、小規模葬の推移

・直葬は年々増えている

・家族葬

・小規模葬、令和1年はコロナの影響での数字、令和2年の数字は不明

・新聞後日掲載数とは、後でしたという意味で、掲載しない人ともなるともっと多い——具体数は数字が細かすぎて難しい

 嶺南は控えめなのではないか、後日掲載の理由にはお金ではなく人間関係

 

○世代によって価値を見出さない…その頃に僧侶は何が出来るか

・40代後半までギリギリ親に連れられてお寺に行った

・20年以後、お葬儀の形…檀家さん増やす、お寺に足を運んでもらう

・仏教、葬儀、お寺

 先がやばい所にさしかかっている

 もっとひどくなっていく

 垣根を越えてやっていかなくてはならない

 宗派、宗教に触れてもらう…それすら通じなくなる

 死者儀礼のせめぎ合い

 お寺社会の常識が批判されながら見直されていつてはどうか

・関わりを常に持って、儀式の大切さが伝わることが大切

・一緒にやっていく

 

◎お東新聞折込チラシ=お別れに特化、分かり易い

・20年前、時代の変化、人口減少、核家族化、お寺との触れ合い、日頃の付き合い

・帳場に任せておけばいい時代、お家に近い人、お寺、葬儀者

・変えてはいけないもの

・内部資料を縁のある人だけに配るより、1%5%に一緒に考えて頂く、新聞の実験的。お金はかかる

・伝えようとすると分かり易く、本当に伝わるのは分かりづらい

・問いかける働きかけ、死がかるくなる、お葬儀から遺体処理になっていゆくのではないか

・亡くなった方の物と対面し個人的儀式に帰着していくのではないか

 普通の人は行かなくてよかったになるのではないか

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以上。