インドコースで言われたこと。

自分のことだけを愛して貰いたいと他人に求めても、上手くいかない。
生まれてから今迄、誰に求めてもダメだった。
最初は両親に求めたけど、両親には自分だけではなく他の兄弟もいる。
先生には自分以外に沢山のクラスメイトがいる。
友達にも、自分以外の友達がいる。
恋人にも、家族がいて友達がいる。
そのうちに結婚して子供が生まれる。
結婚相手にも、子供が優先で自分のことだけを愛して貰えない。
そのうちに子供にも友達が出来て彼氏や彼女が出来て、親はお呼びではなくなる。

生まれてこの方、何十年というもの、誰一人として自分のことだけを愛してくれる人に出会えないまま、結局は寿命が尽きていくしかない。

それは仕方がない。
他の誰かに自分のことだけを愛して貰いたくても、所詮、叶う筈がない。

だって、人間だもの。。。
日本語では人の間と書いて人間。
一人の人間がたった一人のことだけを愛することは出来ない。

だから、インドコースでは自分の内側に自分だけのディヴァインプレゼンスをデザインするように、と言われた。
そう、なんと自分で自分のディヴァインプレゼンスをデザインしてクリエイトして構わない。
目から鱗だ。

だけど、私のところに来たディヴァイン達は、何と言うか、私がデザインしたというよりも、ディヴァインの方から勝手にやって来た。
或いは、もしかしたら本当はずっと一緒にいたのに、私が存在に気付かなかっただけかもしれない。

ある日、突然、何処からともなく白い衣の裾からのぞく足のイメージが現れて、私の頭上でグルグルと回転し始めた。
意識を向ける時は常に、ソレは私の頭の右上で、まるで鉄棒で大車輪をし続けているかのようにグルグルと回り続けていた。
どれくらいの間か忘れたが、そのうちに、ソレは足裏を揃えて私の頭にピタッと貼り付いた。
最初のうちは、ソレはまるで私の頭から生えているかのようだった。
そのうちに、ソレはほんの少しずつ私の頭がまるで底無し沼であるかのようにズブズブと頭の中へと入って行ってしまったのだった。

私はソレをただ観察している以外に何も出来なかった。

だって、ただのイメージでしかなかったし。
インドコースに参加する数年前のことだった為、どうして良いかなんて、全く分からなかったし。
何が起きているのかもハッキリと分からなかったし。
ただ呆然と白昼夢みたいなイメージを見ていることしか出来なかったのだ。

これが私のパーソナルディヴァインのfirstのイメージが現れた最初だった。


私は誰かのパーソナルディヴァインになりたくない。
一貫性のない支離滅裂な願い事なんかされたくもないし。
我が儘に振り回されたくもないし。

だから、どんなに腹黒くて底意地が悪くて根性曲がりで自分の都合だけを尊重して人を見たら嫌がらせせずにはいられない悪魔みたいなヤツであったとしても、パーソナルディヴァインだけは決して自分を愛するしかないんだよね。
だから、人が唯一自分のことだけを無条件に愛する為だけに存在しているパーソナルディヴァインを見出だすことが出来たら、無上の幸せだと思う。