ターミネーターDFがT2の唯一の正統な続編なのか?
キャメロンさんがそう言うならそうなのでしょう。
正統な続編とは、原作者が認めていて、設定や物語に整合性がある作品だと私は思います。
でもTDFはT2劇場版の続編であって、T2特別編の続編ではありません。
特別編にはCPUのスイッチを物理的に切り替えてT-800が学習する設定があります。
劇場版にはスイッチの設定はなく、自動で学習し続けます。
TDFのカールと同じです。
ハッピーエンドの拡張版特別編は言うまでもありません。
T2のハッピーエンドがカットされなかったら、これ程高い評価にはならなかったと思います。
ハッピーエンドの場面がなくても、おそらくスカイネット誕生は阻止されたと読み取れます。
そこははっきりさせない方が余韻があって良いでしょう。
だからT2のその後の話を作ると野暮になります。
野暮を避けるために、3、TSCC、サルベーション、ジェニシスは別の世界線の話として作られたのでしょう。
3は意図してT1T2と矛盾する設定にしたのか、続編のつもりでミスしたのか疑問です。
3は浅い理解で作られた駄作なのか?
別の世界線の話として作ったのに続編だと誤解されたという方がしっくり来ます。
3公開当時、公式も続編と言っていたとは思いますが。
キャメロンさんとしては、3がT2のその後だと思われている事が許せなかったのでしょう。
それだとT1T2の「運命ではない、未来は切り開くもの」というテーマが誤解されてしまいます。
だから「正統な続編」としてTDFを作ったのでしょう。
T1T2TDFはサラの物語として一貫しています。
スカイネット誕生が阻止されて、1度は完結した話のその後を描くには、ジョンやリージョンは仕方のない事だと思います。
完結したのだから、新しい話を始めるしかない。
スカイネットを阻止したのにリージョンが作られたことに対するサラの怒りに、3以降のキャメロンさんの意に沿わない作品がつくられた怒りと重なって見えました。
これは私が深読みし過ぎかもしれませんが。
TDFも人が負ける話にしたい監督とキャメロンさんが対立しました。
完全にキャメロンさんの思い通りのTDFが観たかったと思います。
それが面白い保証はありませんが、キャメロンさんを信じたい。
T1、T2劇場版、TDFの「正統」な世界線。
別の世界線の3、TSCC、サルベーション、ジェニシス、独立した話としてならどれも面白いと思います。
T2特別編と拡張特別編もファンへのサービスであって、正統なのは劇場版なのでしょう。
(私はT2特別編が1番好きですが)
ターミネーターの「消滅する(現実化しなかった)可能性の未来」という設定上、「正統」以外にも様々な世界線が存在して良いのだから、正統ではないとされた作品もそれぞれに楽しめば良いのです。
ただ設定などが異なる作品を続編だと勘違いして個々の作品の意味を誤解するのはもったいないと思いますし、観客の誤解が新作の評価に影響するのはまずい状況だと思います。