自分の勉強用に。自分でも問題作ってみましたが、まだまだ修行が足りないようです。精進します。


第95回(2006年)看護師国家試験過去問より(過去問の本にある「95」という数字を95年と間違えてしまいました…すみません。ちょっと変だなとは思っていたのですが…。)

被災者のトリアージで治療の優先度が最も高いのはどれか.
1.救助活動に参加しているが額部に擦過傷がある.
2.歩行は可能だが上肢と肩に激痛があり骨折の可能性がある.
3.意識消失,顔面蒼白,骨盤から下腿に挫滅創がある.
4.意識消失,瞳孔散大,自発呼吸がなく心音は聴取できない.


私が作った問題

家でアルコールを飲んでいる途中で意識消失し、発汗多量、意識レベルJCSⅡ-30の患者が救急外来に搬送されてきた.BT36.2℃、BP164/70mmHg、P112回/分、R15回/分、BS32mg/dl、対光反射(+)、瞳孔不同(-).心電図上で洞性頻脈の波形が見られた.
治療として最も適切なものはどれか.
1.血圧を下げるためにCa拮抗薬である塩酸ニカルジピン(商品名:ペルジピン)の点滴静脈内注射を行う.
2.不整脈(洞性頻脈)の改善のため、頚動脈洞圧迫法を行う.
3.50%ブドウ糖液の静脈内投与を行う.
4.ブドウ糖を内服してもらう.






































過去問の答え
3:出血性ショック、クラッシュ症候群が考えられ、緊急性は最も高い。トリアージタグのカラーでは赤に当てはまる。

1:額部に擦過傷がある程度なので、緊急性はない。緑のタグに当てはまる。
2:骨折をしていると予想されることにより、生命に危機はない。黄のタグに当てはまる。
4:救命の可能性はほとんどない。黒に当てはまる。

☆トリアージタグによる治療の優先順位
1赤→2黄→3緑→4黒




私の問題の答え
3:低血糖による意識障害と考えられるため、ブドウ糖液の静脈内投与を行う。

1:血圧上昇は低血糖に伴う交感神経緊張症状と考えられるため、グルコースの投与により改善することが予想される。また、ペルジピンの投与は頻脈を助長させる可能性がある。
2:1と同様、頻脈も交感神経が刺激されていることにより生じていると考えられる。そして洞性頻脈自体は治療の対象とはならない。それよりも、洞性頻脈を引き起こしている基礎疾患や原因病態に対する治療・処置を行うことが必要である。また、頚動脈洞圧迫法は発作性上室頻拍(PSVT)の時に迷走神経刺激(副交感神経刺激)より頻拍発作を改善する方法である。
4:体内にグルコースを入れるということ自体は間違いではないが、これは意識があり、経口摂取が可能な場合の対処方法である。JCSⅡ-30というのは「痛み刺激を加えつつ呼びかけをくり返すと、辛うじて開眼する」レベルであるから、もちろん経口摂取は不可能である。


実際、低血糖発作で救急車で運ばれてきて、ブドウ糖を注射したらみるみるうちに意識戻った患者さんを私は何人か見たことがあります。低血糖は本当に怖いです。脳はブドウ糖だけを栄養にしているので、低血糖が持続したら本当に死にます。あと、上の問題の事例でアルコールを摂取してって書きましたけど、実際、糖尿病の患者さんでアルコールを摂取して、しかもその前に血糖も測らずインスリン注射をして、低血糖発作になったケースがありました。アルコールを摂取すると、肝臓でアルコールが代謝される時に、エネルギー源として糖が消費されるので、低血糖になります。気をつけましょう。つーか、その患者さんどんだけ病識ないのよ…。