今までいた人がいなくなるということは  寂しいものである。  いなくなる人は  不安半分期待半分であるが  残った者には寂しさだけがあるものだ 。 人との出会いや別れは世の常なれど  馴れることはない。  同じ空気を吸っていると  何となくその人がわかったような錯覚に陥る。  その人の動きのパターンがわかってくるからだ 。 それが急になくなるのだ。  例えれば  採血で血を抜かれたような感じになる。  心許ない思いをする事になる。  しかし残念とばかり言ってはいられない。  またいつか何処かで会えるかも知れないのだ 。 邂逅を願うばかりである。