ついに支援者の人と一緒に家に行くことになった。

私は動悸が止まらなかった。

息子がどんな顔で来るのかと怖かった。

家に主人と私と支援者の人で入った。

しばらくすると、すごい形相で息子が2階から降りてきた。


いきなり壁を蹴った。

びくびくしている私に、支援者の人は落ち着くようにという素振りをし、息子にゆっくり話しかけた。


息子は全く聞く耳を持ってなかった。


支援者の人の指示で家を出ることになった。

車に乗ると、息子が私が置いていった携帯を持ってきて車の窓から渡した。

顔を見ても何も言えなかった。

ただ、怯えている自分が情けなかった。


後ろ髪を引かれながらも、また息子を一人にして、私達は家を出た。