第一幕 4 | Fan terg ground

Fan terg ground

主に、ファンタジー小説を書いています。

(Fc2ブログから引越ししました。)

ケビンと出会った翌日。

 アルトル国立公園に着いた。アルトル国立公園は美しい湖や森が点在し、多くの

観光客が訪れる。

「アルトル国立公園の奥にはダルスが出るみたいよ。」

「そんなとこにわざわざ行かなくていいでしょ!大体そんなとこ立ち入り禁止だ

ろ。」

「ええそうよ、でも私を誰だと思ってるの?」

「マリアンヌだと思ってる。」

ケビンが口をはさむ。マリアンヌは無視すると言った。

「私は、公爵家第一令嬢よ。権力の力をちらつかせれば、管理者も立ち入りを許可

してくれるわ。」

「権力で何もかもうまくいくのかい?」

ケビンがぼそりという。マリアンヌに無視される。

「まあ、ともかく頼んでみましょう。でも、その前に公園内を観光よ❤」

やはり、語尾に❤をつけて言う。最近マリアンヌの思考回路が何となく分かって来

た。

「いいよ、俺、公園なんか来たことないぜ。可愛い子がいるかも♥」

語尾に少し小さめのハートを付けてケビンが言う。

「これは、お遊びじゃなくてよ!」

とにかく、僕たちは公園内を歩き回った。美しい人口の湖。数々の森。それらに見

惚れていると。

「踊り子の集団だわ!パルラティア舞団だわ!」

「おお、可愛い子が沢山だ!」

(ケビンは完全的に無視される。)

マリアンヌは、そう叫ぶと近くにいる踊り子に聞く。

「ダリア知らない?ダリア・マロルード!」

「ダリア?ダリアならそこにいるわ。」

踊り子は森の一角に座る浅黒い女性を指さす。マリアンヌはそちらにかけていきそ

の女性に抱きつく。

「ダリア!ダリアじゃない!」

「マリアンヌ!なぜこの公園に?」

「旅仲間が出来たのよ!だから一度王都に戻ろうと思って!」

「そう、その旅仲間は何処?」

マリアンヌは僕達を呼んで紹介してくれる。

「こちらは、ダリア・マロルード。私の親友よ。こちらは、ルイス・マクニール。

こちらは、ケビン・オルトール。」

自己紹介が終わり、話す。

「マリアンヌ、いくら旅仲間だからって、2対1は危なくてよ。それに、わたしが

いないと淋しいでしょ。一緒に旅をしてあげるわ。」

「ほんと?でも舞団はどうするの?」

「舞団長にお願いして抜けるわ。」

ダリアは、舞団長に願い、その日のうちに抜けた。


「あ、管理人説得権力作戦は、明日ね。」

「何処で野宿すんだ?」

ケビン、ここは観光地だぞ!宿くらいはある!

「ケビン、あんたバカ?宿くらいあるわよ!」

マリアンヌが言う。

「宿があっても金がない…。」

「あら?所持金●●●●●レグルスよ。」

「●ってなんだよ。」

「あんたが盗むと警戒してんの!」

口論は、少しの間続いたが、無事宿に泊まることが出来た。


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