今回は、網引町の周遍寺の紹介をします。
加西市に散在する石棺仏巡りの第一歩は「周遍寺参道の石棺仏」でした。
この訪問時、周遍寺山腹の参道が崖崩れ補修中で不通でユーターン、今回、補修も終わり、通行可能になったので、訪問しました。
是非とも訪問したかった理由は、現在では無住で、荒れ果てているが、中世には大きな伽藍を形成し、この付近の中心的存在のお寺だったと聞いていましたので。
 
南から県道79号線を北上し、網引町に入り、小さい標示板なので、見落とさないように、左折、西へ。車一台がやっと通れる道から、急な、デコボコ山道を登ると、広い駐車場に到着します。
勿論、誰もいないようです。
(駐車場に立つ説明版)
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石段をあがると、二基の灯籠が迎えてくれます。
古そうな銘がありますが、識別は難しい。
 
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正面に本堂が見えます。その前には岩場が拡がります。
岩場の中に境内があります。地方のお寺によく見かける光景です。
地域で一番地盤の強固な所にお寺は建てられるものです。
 
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境内隅にある釣鐘
 
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本堂裏手の岩場に置かれた阿弥陀石仏
古いもののようである
 
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本堂裏手からを四国八十八ヶ所巡りがぐるりと続いています。
イメージ 7その途中に、石造多層塔があります。
天和二年(1682)、伽藍を再興した地元の高田六郎右衛門が寄進したものだそうです。
塔下に笠1個と相輪が転がっていたので、九重塔だったのでしょう。
 
塔下付近には、壊れた石仏を含めて、沢山無造作に集められています。
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特に、右の写真は小さい石棺仏ではないかと思われます。
 
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八十八ヶ所巡り途中の六地蔵石仏はかなり損傷が激しい。
大きな岩が削られた場所に立っています。
 
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八十八ヶ所巡りの道はまだまだ続いているようですが、ここらで引き返しました。
 
境内の隅には庫裏がありますが、荒れ果てて、写真を撮るのもしのびない。少し、前まで、使用されていた形跡があり、障子、襖が破け散っている。 淋しいかきりである。
 
この付近はハイキングコースとして、加西観光二十選にも選ばれているようです。
 
西方にある法道仙人の開基した法華山一乗寺から周遍寺への道があったようで、法道仙人が石に写した妙経を納め、堂宇を建立したとされる「経の尾」、毘沙門天石仏のある「毘沙門天洞窟」などがある。
 
この地域の地図とコース解説には、加古川の島田さんのは詳しいレポートがあるので参照下さい。http://www42.tok2.com/home/yamaaso/2008/kyonoo_2.html