いよいよ本日、臨時国会が開会した。
参議院の第一党が野党民主党という、ねじれ国会の幕開けである。

参議院において大きな力を頂いた以上、
私たち民主党に「結果」が求められる国会となる。

そもそも、私たちが得た力とはなんであろうか。
参議院で野党が過半数を占めたとはいえ、
法律を可決させる為には、引き続き与党の協力が必要になる。
当然ながら野党そのものだ。

もちろん、与党提出の法律を参議院で否決し、
成立を引き伸ばすことは出来る。
あわよくば廃案に持ち込むことも可能だ。
だが、
何かを「させない」ことは出来るだけで、
何かを「する」ことは出来ない野党の宿命は変わらない。

それでは、
私たちが新たに得た力とは何か。

それは「国民の前に『事実』を知らしめる力」なのだろうと考えている。
参議院で過半数を得たことにより、
参議院が持つ「国政調査権」を行使することが可能になった。
この意味は非常に大きい。
実際に行使しなくとも、その権限を保持していることによって、
今まで隠されてきた役所のデータなどを入手することができる。
それを国民の前に開示できることの意義は計り知れない。

事実を白日の下にさらし、
それにより、国民が事実を知り、
政治を強く監視する。
それらによって作られる緊張関係は、政治を大きく前進させ、
結果、生活を向上させていくだろう。

与党側は、「民主党との協力関係が大事だ」と訴えるが、
我らが向き合うべきは、
政治に多大なプレッシャーを与える国民側であろう。
与党は、民主党の反対は凌げても、国民のプレッシャーは凌げない。

徹底的に、事実を明らかにしていく。
これが、民主党に新たに託された力であり、責任であろう。

問責決議案で与党を揺さぶるなんていうやり方よりも、
国政調査権に則って、地道に一つ一つ、事実を明らかにし、
国民の後押しを受けて、修正・改正を迫る。
それらの積み重ねをもって、民主党政権への道筋を紡いでいく。

本当に重要な国会が始まった。