今年も憲法記念日を迎えた。
自分自身の憲法に対する考え方は、この一年間でも大きな変化はなかったが、
憲法を取り巻く環境は大きく変化した。

憲法改正の手続法である国民投票法案が国会で審議され、
衆議院では怒号の中、採決が行われて参院送付となった。
いずれにせよ、
本国会内の成立はほぼ確実な状態となっている。

私は、国民投票法案は必要だと考える。
現在提出されている自民党案に賛成という意味ではなく、
一般的な意味で、憲法改正の手続法は必要と考えている。

例年、この日の日記で書いているように、
憲法は不磨の大典ではないと考えている。
時代に応じて、国民の考えに応じて、憲法は改正されていい。
特に、統治機構の部分に関して、
中でも地方自治の分野は改正の余地は多分にあると思われる。

ここまで書くと、
私は列記とした「改憲派?」なのかもしれないが、
最近の国会における憲法論議をみていると、
日を追うごとに「現憲法維持派」になっていく。

理由は一つ。
国会議員の、
憲法に対する謙虚さが欠けていることだ。
これは例年日記で書いていることだが、
いざ国民投票法案が審議されるに当たって、
国会議員の憲法に対する図々しさが目に余るようになった。

あくまでも、憲法は、
我等のような国家権力に対する国民からの歯止めだ。
国民が権力にタガをはめるのが憲法だ。
それにも関わらず、拘束される側の国会議員が、
大した憲法観も無く無邪気に憲法改正を唱えている。

我が党の枝野議員が話すように、
自民党、民主党の両党の党首が代わらない限り、
憲法改正はし得ないし、してはいけないと思う。
政争の具にするような情けないことは避けるべきだ。

国会議員の体たらくを見てか、
国民を巻き込んだ議論は乏しく、
憲法に対する興味も、正しい理解も高まっていない。

続きは
http://www.manabu.jp/diary/index.php?20070503