「闘う政治家」こと、安倍晋三氏が自民党の新総裁に選出された。
与党第一党の総裁ゆえに、
実質的に総理大臣が選出されたことになる。

安倍氏は若く、そして清廉潔白そうで、
期待感溢れる政治家の一人ではあるだろう。
だが、
なんとも言えない不安を安倍氏に感じる。
他党の総裁を心配するほど我が党には余裕はないが、
一国民として不安を感じざるを得ない。

不安の最大の理由は、
安倍氏の抽象的政策でも、
未知の実力でもない。

「美しい国を作る」
「闘う政治家でありたい」のような、
政策にも政治スタンスにも、
精神性を大きく取り入れる安倍氏のスタイルに不安を感じる。

政治家には大きく分けて二つのタイプの政治家がいると思う。
一つは、
何かに不満や怒りを感じ、それを解決すべく政治を目指した人、
もう一方は、
「政治家」という職業・立場に美しさと憧れを感じて政治家を目指した人。
前者は、
政治家を手段として考えるため、
具体的な不満を解決することを最優先に活動を行うが、
後者は、
「政治家かくあるべし」との理想像があり、
個々の問題点を解決するというよりも、
政治家としての理想像に近づくことに大きな意義を感じる。
いわゆる美学論者。

安倍氏は、後者の政治家の典型のように思われる。

もし今後、
「国民の幸せ」と、
「自分の信念」が相反する方向に分かれた場合、
安倍氏はどちらを優先するだろうか。

続きは
http://www.manabu.jp/diary/index.php?20060920