永平寺の老木が生まれ変わる。 | 〈受注制作〉ざふ屋(坐蒲は坐禅、瞑想、ヨガなどに使うお座布団)

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自然と安定する楽な坐蒲。
坐った時滑りにくい坐蒲。
自分に合うものがなくて手作りしたことがきっかけ。
主に坐蒲や坐禅、密教に興味を持つ息子、大好きな温泉、旅行、蕎麦などなどの記録です。




そこで、谷口さんからいろいろなお話を伺ったので少し記録に残したいと思います。




谷口さんを訪れた目的は、作務衣を探していたからです。
たくさん生地があり、試着もしながら、素敵なものを選ぶことができました。

名入れ刺繍もしてくださるそうで、到着が楽しみです。

さて、そんな話をしながらもふと目につくのがコチラ。

これは、杉の木から加工した糸(繊維束)でした。


それを生地に織り込み、作られた商品の数々。


おがくずも余すところなく使われています。
老杉香はとても心地よい香り。


これらは、全て、永平寺の老木が生まれ変わった姿でした。




永平寺を長い間見守っていた杉の木が約10年前に倒木。
倒れたのは、樹齢約700年の杉の木。

鐘楼堂の半壊、倒れた杉の木の運搬、周辺の整備などで当時は雲水さんたちも慌ただしかったことでしょう。
どなたもお怪我がなくてよかったですね。



実は、昨年末、私が永平寺へ訪れた際に、杉の木から作られたという商品がいくつか並んでいたのを目にしました。
その時は、どういうことかよく理解しておりませんでしたが…




今回谷口法衣佛具店へ訪れると、その全貌が理解できました。



そういうことでしたか。
その杉の木が、新しいものへと形を変え生まれ変われたのは、谷口法衣佛具店さんの努力だったのですね。

杉の木からできた生地は、触った感じは硬めの綿、麻っぽい感じ。
生地の切れ端を触らせてもらったところ、断面はゴツゴツざらざらとしていて杉を感じることができます。
生地としては丈夫で、硬めの綿麻のような風合い。
がま口、ポーチ、トートバッグなど、黒色、深緑、からし色など様々なカラーがありますが、奇抜なものではなく、どれも落ち着いた品のあるものでした。
加工途中に出るおがくずも無駄にしないよう、本当に沢山の思い入れのある商品ばかりでした。



永平寺を長年見守った杉は、形を変えて生きています。

インターネットでは情報がないので、永平寺もしくは谷口法衣佛具店へ行くと見ることができます。



予約もなく突然の訪問にも関わらず、親切に対応してくださり、本当にありがとうございました。
作務衣が目的でしたが、たくさんの興味深いお話しが聞け、また今度永平寺に行く楽しみにも繋がりました。

今後とも応援しております。
谷口法衣佛具店、とても良いお店です。

ありがとうございました😊