前回は、坐蒲表面の生地が綿でできたもの
(私が購入した商品に限っての話です)
の滑りやすさについて書きました。
滑る原因もいくつかあると思います。
決して綿素材が悪いと言いたい訳ではございません。
〜考えられる滑る原因の仮説立て〜
①表面生地の滑りやすさ
②中の詰め物との関係はあるのか
③座る時のボトム素材との相性なのか
ここで、
①の表面生地の滑りやすさと
③の座る時のボトム素材との相性
とは関係があるように思います。
この話はまた追々お話しさせていただくことにいたします。
さて今回は、
②の坐蒲の中の詰め物の種類についてのお話しです。
坐蒲の中には何が入っているのか調べてみました。
綿
ポリエステル綿
そば殻
パンヤ
天然素材から化学繊維まで、様々あるんですね。
では、それぞれどのような物なのか調べてみました。
まず綿。
⭕️良い点
・保温性と吸湿性に優れている。
・汗や湿気を吸収する。
・ふっくらしていて暖かい。
❌悪い点
・放湿性がなく、湿気が溜まりやすい。
・比較的、重たい素材。
次にポリエステル綿。
⭕️良い点
・そこそこ暖かく、軽い。
・綿と比べて安価である。
・化学繊維のため、防ダニなどの加工が可能。
❌悪い点
・吸湿性がない。
・へたりやすい。
そしてそば殻。
⭕️良い点
・吸湿性があり、放熱性がある。
・殻自体の形状により、滑りにくい。
❌悪い点
・つぶれたり、摩擦で粉状になる。
・湿気があると虫(チャタテ虫等)がわきやすい。
・そばアレルギーの方は注意。
最後にパンヤ。
⭕️良い点
・撥水性に優れている。
・繊維の形状上の密度が高く、重量感がでる。
・他素材に比べてへたりにくく、ボリュームがでる。
❌悪い点
・価格が高騰している。
このような感じにまとまりました。
そして、書いていて気付いてしまいました。
⭕️良い点・❌悪い点というのは、あくまでネット上からかき集めてきた情報です。
しかしながら、これらは、
坐蒲として使ったとき、
どうなんでしょう。
中身として詰めて使った時に、
吸湿性がある方がいいのか?ないほうがいいのか?
軽い方がいいのか?重い方がいいのか?
良い悪いという考え方は、
中に詰めたものとしての使い方によって
答えは変わってくると思いました。
では、坐蒲としての機能性を重視する上で、
どのようなポイントがあるのでしょうか。
考えてみました。
①長時間安定した姿勢を保てる
②形状が整えやすく、へたりにくい
③気温湿度関係なく耐久性がある
このように考えました。
では、この機能性をクリアする素材は何なのか。
改めてみてみましょう。
【△へたりやすい素材】
長時間姿勢を保つには、足腰をしっかりと包み込んでくれるものが安定します。
難しいのは、潰れすぎず、反発しすぎず、というところでしょうか。
綿やポリエステル綿は、お布団など上に羽織る物としては優れております。
しかし長時間座る素材としては、へたりやすい点が向いていないと感じました。
また、坐禅のあとは、坐蒲の形を整えます。
へたってしまっていては、ふっくらした坐蒲に戻りません。
私の初代ポリエステル綿の坐蒲ちゃん。
いくら押しても押しても…楕円形でございます。
よって、へたりやすい素材の綿やポリエステル綿は、坐蒲の機能性を考えると…
個人的にはナシかなぁと思いました。
【△吸湿性のある素材】
綿・ポリエステル綿・そば殻は吸湿性があります。
湿度の高い時期はむれやすいです。
坐禅の度に汗を吸収した坐蒲は、こまめに乾燥してあげるなどのお手入れが必要だと思いました。
マメな方はいいですよね。
私はマメな方ではない為、…不向きです❌
…あれ、となると私には
パンヤ一択なんですね。なるほど
余談ですが、蕎麦は大好きです。
週一で食べます。
でも、虫は大の苦手です。
私に選択の余地はありませんでした。
※検証割愛してすみません。
そば殻も、比較的硬さがありそうなので、一定の時間であれば安定した姿勢を保てそうです。吸湿性があるので、乾燥のメンテナンスはいりますね。持ち運びに便利だという意見も調べたところ見受けられました。
こんな風に、素材の特徴や、使いたい物の機能性を考えると、分かりやすいですね。
安定した姿勢を保てること、
へたりにくいこと、
メンテナンスのしやすさ、
…
私の中で重要な機能性について、まとめてみました。
坐蒲の中身を選ぶ際の参考になれば幸いです。
さて、次は坐蒲の大きさについてのお話しです。